2020/12/02 Wed
帰国後 日本語学校
31. 日本語教室のお手伝い
BOA TARDE! (ボア・タルジ:こんにちは!)
今回は、7月に任期を終了してからどんなことをしているのかご紹介したいと思います。
私はJICAボランティアに派遣されるまでは民間企業で働いていて、2年間特別に休職をいただいて現職参加という形でJICAボランティアに参加していました。そして今年の7月に任期終了した後、元の会社に復職しました。
仕事では日本語教師とは全く違うことをしています。ですが、せっかくブラジルで貴重な経験をしたので、その経験を日本に住む外国人のサポートに活かしたいという想いから、プライベートでは週一回、滋賀県にある大津清陵馬場分校(通信制の高校)に通う外国人生徒のための日本語教室にサポート役で行かせていただいています!
この日本語教室には、ブラジル人、ペルー人、スリランカ人、ネパール人、フィリピン人など多国籍の生徒が来ていて、基本的に一人か二人の生徒に先生が一人付くというスタイルで行われています。日本に来て10年以上の生徒、まだ2年ぐらいの生徒、小さい頃から日本と母国を行き来していた生徒など、生徒によって状況が異なり日本語能力も様々です。なので、日本語教室では生徒の課題に合わせて、日本語能力試験の問題を解いたり、日本のニュースを聞いたり、作文を書いて発表したり、いろんな方法で日本語を勉強しています。
日本の大学に入りたい生徒や、一度は就職したけどもっと勉強して専門的な仕事がしたい生徒、母語を活かして日本で仕事がしたい生徒など、みんなそれぞれの目標に向かって頑張っています。
日本に住む外国人の現状について何も知らない私が、まずこの日本語教室に来て感じていることは、外国人が日本で生活するのは決して簡単ではないということです。家族で来ている場合は特にそう感じますね。本当に様々なケースがありますが、親の都合で日本に来た生徒たちの話を聞いていると、想像以上に生徒の環境が複雑で、私たちにはどうにもできない根深い課題が山積みだということを痛感します。ですが、自分の将来のために勉強を頑張る生徒たちを見て、私はいつも刺激を受けています。しかも、この日本語教室に来ている多くの生徒が昼間は仕事をしていて、仕事が終わってから夜に高校へ来て勉強をしているんです。そんな彼らの姿を見ながら、彼らの現状をもっと理解して、少しでも力になりたいと日々感じています。
JICAボランティアとしての活動が終わったとしても、ブラジルで日本語教師として活動していた自分に何ができるのか、社会で何が求められているのかを探りながら自分の世界をもっともっと広げたいな思います。
ということで、今回は帰国後の活動についてご紹介しました。
次回は「ブラジルで見た!」シリーズです。次回もお楽しみに!
ATÉ MAIS!(アテ・マイス:では、また!)
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