2022/07/22 Fri
文化 生活
♪12 思い出のコラージュ①アーユルヴェーダ
アーユボーワン!こんにちは。スリランカ音楽隊員として派遣されていた久保治代です。
帰国後は「思い出のコラージュ(断片)」と題して、滞在中には書ききれなかったことを順番にお伝えしようと思います。
今回はアーユルヴェーダです。アーユルヴェーダはインド発祥の東洋医学として知られています。ですがよく調べると医学はほんの一面であり、実は哲学であることがわかります。4、5千年前からという長い歴史の中で今も改良が続けられているそうです(アーユルヴェーダ施設にあった学習漫画の受け売りですが)。そういう意味では過去の民間療法ではなく、今も進化し続けている現代療法であると言えます。そしてそのことは東洋音楽にも通じるように思いました。
ここスリランカではそのインドの流れを汲んで市中ではアーユルヴェーダ医院に薬局が、また各地には大きなアーユルヴェーダ専門病院や施設があり、身近な存在であると言えます。
例えば私の家から徒歩5分ほどのところにアーユルヴェーダ薬局があります。
ここでは瓶詰めや袋詰めの薬品が売られており、医師の処方箋があれば誰でも購入できます。
西洋の普通の薬局に行っても、そういった薬品は置いていないと言われ明確に棲み分けがされているようです。ちなみに、スリランカでは所望の品がその店になかった場合、「うちにはありません。」というだけでは済まさずに大抵「○○にはあるかもしれないから行ってみてくださいね。」と教えてくれます。スリランカ流の気遣いなのでしょうね。大抵そこにもないんですが(笑)。
この日はポヤデー(満月の日)でお休みでした。
もう10年以上前になりますが、世界で行ってみたい観光地ランキング1位にスリランカがなった時、スリランカのゴールというところの施設にアーユルヴェーダ滞在を試みたことがありました。当時あまりに仕事が忙しくて、このままでは体がもたないのではと思っていたので、2、3週間のコースを予約しかけたことがあります。結局大津波が来てキャンセルにしましたが、折角なので、今回お正月休み(4月)を利用してボランティア仲間たちと2泊3日コースに別の施設へ行ってきました!ご心配なく。ちゃんと感染症対策で、一人1コテージにしました。
遊び+健康増進+現地文化の取材=楽しくアーユルヴェーダのお勉強です。
アーユルヴェーダのお医者様がいて、脈診や聞き取りで体質を判断してくださいました。その人の体質によって食事内容が変わってくるので、他の人とは少しずつ違うメニューでした。私は「ヴァ-タ」と「ピッタ」という体質の混合です
オイルマッサージにスチームバス、そしてよく写真で目にしていたオイルを額に垂らすシロラーダです。他にもお料理体験や早朝ヨガ、などたくさんのメニューがあります。体験版の短期滞在なので効果のほどは分かりませんが、少なくとも①カフェインは摂らない②冷たいものを飲まないといったことは日常生活に取り入れられるなと思いました。「摂らない」となるとハードルが高いので「減らす」ですね。
帰りの日には、お薬を頂きました。何のお薬かというと「眉間のしわを伸ばす粉」です。これは一晩中した方がいいらしいですが、寝相が悪いので数回で諦めました。
ピアノ弾きなので手のマッサージオイルも。
家に帰ってしばらく白湯にしようと思いましたが、一日で諦めました。でも、お香を焚いたりヨガをしたりアーユルヴェーダ的生活は続けています(お香はスリランカにいたときだけ)。
おまけとして、スーパーで買えるアーユルヴェーダ製品も載せておきます。
歯磨き粉・粉末飲み物・軟膏
ちょっと体調悪いな、くらいの時はこの「サマハン」を飲むといいそうで、私もスリランカで「風邪気味かな」と思ったら飲んでいました。
それから、私の年齢に近い人やそれ以上の人は、普段から冷たい飲み物を飲まないように気を付けている人が多いそうです。たまにアイスクリームは食べたい私です。
このように、スリランカではアーユルヴェーダが日常生活に深く浸透しているのが分かりました。日本でもできるだけ実践しようと思っています。
今回の話題は「健康」でした。次は何にしようかな。
お読みいただきありがとうございました。ストゥーティ!
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