JICA海外協力隊の世界日記

タラワの宝

キリバスの柔道チーム、国際大会へ!

ひょんなことから着任以来お手伝いしてきた、キリバス柔道連盟。この度、なんとサモアで行われる”2019 Pacific Games”に、5名(男性4名、女性1名)の選手が出場することになりました。この大会は、球技や格闘技など27種目の試合が同時開催され、太平洋地域に属する24の国と地域から4,000人以上の選手が出場するという大規模なものです。ここキリバスにおいても、スポーツをする若者たちにとって一度は出場してみたい憧れの舞台です。

【写真:出発前の空港にて。直前になって急いで作った黒の制服、かっこよく決まっています】

【写真:出発前夜の壮行会。地域の方々からの選手たちに対する期待が感じられました】

ここに至るまでには長く険しい道のりがありました。まず、昨年私がお手伝いを始めた時点でほぼ全員が初心者だったのです。受け身がままならないのはもちろんのこと、レスリングとのルールの違いを知らない人もいました。そして何より、柔道着や畳、投げ込み用マットなど、練習に必要な道具が不足していました。練習場が大雨によって雨漏りしたり、床が浸水したり日もありました。

このように、全員で安全に稽古できる環境がなかなか整わない中にもかかわらず、メンバーたちの熱意は相当なものであり、それは稽古への参加率の高さを見ても明らかでした。さらに自分たちで技のコンビネーションを考えて披露し合ったり、稽古の曜日以外にも筋トレに励んだりと、その姿は真剣そのもの。以前の記事に書いたように、高校で3年間柔道に触れただけの私ではありましたが、そんな彼らの姿に触発され、時間と体力の許す限り稽古に通い時間を共にしてきました。

【写真:あれ?出発前夜にもかかわらず、試合着の胸に国旗がまだついていない?!リーダー曰く、「今夜は裁縫のワークショップだよ!」】

そして、ついに出発の日。出国ゲート前で、「緊張してる?」と問いかける私に、満面の笑みで「大丈夫」と親指を立てる選手たち。ええ、本当に?ちゃんと食べるんだよ、よく寝るんだよ。体重の最終調整は大丈夫?反則負けに気を付けて。けがをしないで帰ってきてね。伝えたいことは胸いっぱいに浮かんできます。しかし、ゲートに向かうの彼らの背中がとても頼もしく、眩しく感じられ、すぐにその必要はないのだと悟りました。

環境教育という職種で派遣された身ではありますが、こうしてスポーツを通じた若者の成長の場に立ち会うことができ、自分は本当に幸運な隊員であるとつくづく感じています。キリバスに戻った彼らがどんな顔をして帰ってくるのか、そしてどんな目標を語るのかが楽しみでなりません!

(おわり)

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