JICA海外協力隊の世界日記

はらぺこみのりむしliving inフィジー

Barter System(物々交換)

お金が存在しなかった昔むかし、物と物を交換していたんだよ。

England(イングランド)からやってきた人たちが、色々なものをFijiに持ち込んだんだ。

その頃の私たちは葉っぱを身にまとい、靴なんて見たことがなかった。

砂糖も紅茶もなかった。Bu(Coconuts water. ココナッツウォーター)を飲んでいたんだよ。

みんなでお茶休憩をしていた時のこと。同僚の看護師さんたちが教えてくれたこと。

日本の新聞会社がフィジーの記事を書いているのを見つけて、ふと思い出した。

【記事】スマホをヤギに フィジー伝統の交換文化、コロナで加速:朝日新聞デジタル

フィジーという国を ”美しい海のリゾート” とイメージする人も多いでしょう。

観光は島の主要な経済活動です。

大洋州諸国では、コロナウイルスの恐れにより国境を閉鎖しています。

海外旅行の一時停止により、フィジーでは、発生が始まって以来4万人以上(国の5%近く)が主に観光産業で職を失っていると報道されています(フィジーの人口は90万人弱です)。

コロナウイルスによる雇用の急激な減少に対応して、Facebookページ「Barter for Better Fiji」が作成されて以来、多くの物々交換が行われているようです。10万人を超えるメンバーがいます。

「Facebookグループを設立した主な理由は、現在の経済状況への解決策を提供する手助けをすることでした。」と、ビジネススキル開発コンサルタントのMarlene Duttaさんは話したそうです。

2匹の豚と中古のカヤックを交換。タクシー料金を新鮮な産物で。Hot cross buns(bread. パン)でオンライン家庭教師を受講。中古のカーペットでプロカメラマンによる写真撮影。新鮮な野菜と手作りのパイを交換。お祈りのための綺麗な裏庭を持つ人が、新鮮な野菜と交換を申し出。ケーキと花を交換。これらはほんの数例です。

「Bater for Better Fiji」のロゴには、NO CASH ACCEPTEDと書かれています。

お金を使わずに、必要なものを交換する。共有の大きなコミュニティ。

そういえば、私が高校生だった時、お友達の宿題を手伝ったことがあります。

お菓子をもらいました。ははは。

チャレンジ精神を絶やさず、逆境に立ち向かい、何度も挑戦してみる。

隊員に求められる積極性。

この状況でできることは何か。

アイデアは道を開く。Be positive.

Vinaka.

参考:The Guardian.com(イギリスの新聞会社が運営するニュースおよびメディアのWebサイト(国際版))

“Two piglets for a kayak: Fiji returns to barter system as Covid-19 hits economy”

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