JICA海外協力隊の世界日記

だーまえのコーヒー日記

コーヒーの収穫シーズン③ コーヒーウォッシングステーション編 その2 - 精製 -

みなさん、こんにちは!

今回は、コーヒーチェリーの中身がどのようになっていて、どのように赤い果皮を取り除いていくのかをお伝えしていこうと思います!

まずコーヒーチェリーを切ると、断面は下のイメージのようになっています。

まず外側から見ると、「①外皮」「②果肉」があります。そして、内側から「⑥種子」があり、この種子は最終的に生豆になります。種子は「⑤シルバースキン(銀皮)」「④パーチメント(内果皮)」という薄い皮で保護されています。さらにその周りを「③ミューシレージ」と呼ばれるもので囲まれており、そのミューシレージを手で触ってみるとヌルヌルした感触がします。

「精製」は、外皮、果肉、そしてヌルヌルとしたミューシレージを取り除くことを行う作業です。

取り除くには、以下の写真の機械(パルパー)を使用します。実はこの機械の作動音はとても大きく、作動している間は、誰かとその機械の近くでコミュニケーションを取ることは難しくなります。

機械の頭(上の写真のみどりの部分から上)にコーヒーチェリーを投入すると、その中を通りコーヒーチェリーの「①外皮」と「果肉」があっというまに取り除かれます。

この過程で、「④ミューシレージ」の約67割ほどが取り除かれますが、まだ完ぺきには取り除かれていません。そのため、下の写真のような状態になったものは、タンクに入れ約8時間空気に晒さし、ミューシレージが自然分解することを待ちます。

11-4.jpg

その後は、ミューシレージが最後まで取り除かれるように、タンクに水を入れ、足踏みをします。この際、ルワンダ人は音楽に合わせて踊ることがあります。ちなみに私も足踏みに参加してみました!

11-5.jpg

ここまで、コーヒーチェリーの赤い実から、どうやって「①外皮」、「果肉」、「ミューシレージ」を取り除くのかについて、お話してきました。次回の「コーヒーの収穫シーズン」シリーズでは、どのようにしてコーヒーが品質によって分類されていくのかを、お伝えしていこうと思います。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ