JICA海外協力隊の世界日記

だーまえのコーヒー日記

コーヒーの収穫シーズン② コーヒーウォッシングステーション編

みなさん、こんにちは!

前回の記事は、農園でのコーヒーチェリー収穫について紹介しました。

今回は、コーヒーウォッシングステーション(コーヒー加工場)に運ばれてきたコーヒーチェリーがどのように処理されていくのか、一つずつ見ていきたいと思います!

まずはじめに、農家さんによって運ばれてきたコーヒーチェリーは、その重さによってウォッシングステーションに買取られます。今年は1kgあたり410フラン(約41円)した。この価格はルワンダ国内一律で、毎年変動します。「NAEB」という国の機関が、毎年1~2月の間にこの価格を決定し、その価格を基準として、各地域のウォッシングステーションにおいて、コーヒーチェリーが買取られます。ちなみに昨年は、1kgあたり240フラン(24円)でした。今年は昨年と比べ、約1.7倍も買取り価格がアップし、今年はコーヒー農家さんにとって追い風となりました!

またここでポイントなのですが、コーヒーチェリーを買い取る際に、桶や備え付けのタンクを使用し、「質の良いコーヒーチェリー」「質の悪いコーヒーチェリー」に分類します。

質を見分ける仕組みですが、桶や備え付けのタンクの中に水を貯め、コーヒーチェリーをその中へいれ、沈むコーヒーチェリー「シンカー」と、浮くコーヒーチェリー「フローター」の2つに分類します。

「シンカー」はチェリーの中身がぎっしりと詰まっており品質が良いです。一方で、「フローター」は未成熟、虫食いといったダメージを受けてしまった悪い品質のチェリーです。

私が活動を行っているウォッシングステーションでは、シンカーを410フラン(41)、フローターを100フラン(10)で買取っています。これらは、コーヒーの品質を保ち、さらに悪い品質のコーヒーチェリーと、良い品質のコーヒーチェリーが、同じ価格で買取られないようチェックする役割を果たしています。

このように、シンカーとフローターに分けられたコーヒーチェリーは、次に赤い果皮を取り除く作業に移ります。

前回紹介したように、未成熟のコーヒーチェリーを沢山持ってくる農家さんも少なからずいます。その際は、写真のように、シンカーとフローターに分ける前に、コーヒーチェリーを目視でチェックすることをお願いしています。ちなみに、下の写真は、未成熟のものが混ざってしまった時のものです。農家さんは必死になってそれらを取り除いています。

9-4.jpg

みなさん、ここまで読んでくださって、ありがとうございます!次の「コーヒーの収穫シーズン」シリーズでは、コーヒーチェリーの中身がどのようになっていて、どうやって赤い果皮を取り除いていくのかをお伝えしていこうと思います!

そして、次回投稿は、「コーヒーの収穫シーズン」シリーズではなく、コーヒー隊員としての私の活動の一部を紹介しますので、読んでいただけると嬉しいです!

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