2025/02/21 Fri
小学校 活動 生活
ラジオ体操は伝統文化? 日本語を学び、文化を知る

Bom dia, ブラジル・サンパウロは最近暑い日が続いています。
夕方近くになると強いにわか雨が降ることも多いのですが、同僚たちの携帯には洪水など注意のアラートが届くことも。にわか雨は日常茶飯事なので驚きませんが、アラートが届くと「おおっ」と帰路や自宅の様子を心配する姿もあります。
雨と晴れの繰り返しなので、私の住むアパートは毎夜、蚊が出没中…。日本の蚊の殺虫スプレーで対策していますが、窓が開けられないので熱帯夜で睡眠不足が続いています。デング熱も怖いですね。。。夏は苦手なので気をつけます。
さて、最近は日本語学校を見学させてもらう機会がありました。ブラジルには200以上の日本語学校がありますが、世代や目的、形態などはさまざま。配属先のブラジル日本語センターは日本語教師の先生が訪れることはありますが、実際に学校の授業の様子を見るのは初めてでした!
最初にお邪魔したのは、幼稚園や小学校世代の子どもたちが主に通う学校。
子どもたちは半日の時間を週2回ほど通います。

基本的に年齢でクラスが分かれるのですが、最初の時間は全員でラジオ体操からスタートです。ラジオ体操の歌詞は聞いてもどんな動きか分からないものが多いので(この前聞いてみて感じました)、先生の動きを見て覚えるのみ。笑 幼少期に自分がどんな風に覚えたかも覚えていませんが、体に少しずつ染み込ませていくことが大事だなあと思います。その後、校歌を歌ってそれぞれの教室へ向かいます。
この日の小学生の授業は間違い探しなどの遊びを通じて日本語を学ぶ日だったのですが、印象的だったのは先生が日本語を一人ひとりのレベルに応じて使い分けていることでした。子どもたちのレベルは全く違うこともあるので、初心者にはポルトガル語を多めに使ったり、日本語とポルトガル語で同じことを言って指示したりします。子どもたちもなかなか日本語で話はしませんが、先生の指示は通じている様子。こうして遊びや活動を通じて日本語や日本文化に親しんでいくのか、と勉強になりました。

次にお伺いしたのは、子ども〜大人を対象にした日本語学校です。
お邪魔したのは大人クラスで、仕事後の19時からの授業です。世代は20代から60代までと幅広く、授業はテキストがあって進む形。私も日本で社会人英会話クラスに通っていましたが、学ぶ生徒や授業の流れは似た雰囲気がします。
感じたのは生徒の反応がいいこと。1年間、日本語を勉強した生徒たちはひらがな・カタカナの読み書きは習得済み。漢字も簡単なものはOK。ただ、やはり習得度に差はあります。
分からない時は答えたくない…というのは誰もが持つ感情だと思いますが、そんな時に生徒が教え合ったり、誰かが回答すると笑顔で喜んだりする姿が印象的でした。雰囲気が良いと学習のモチベーションも上がるので、先生の褒め方も上手で、素敵なクラスでした。
私も最近、別の日系団体の日本語教室にボランティアとして参加を始めました。
先生ではないですが、生徒とのコミュニケーションが楽しいなあと感じています。そして学習者には分かりやすい日本語を使うことが大事なので、言葉選びや態度に気を引き締めている今日この頃です。