JICA海外協力隊の世界日記

ブラジル南部のどさんこ日記

古都サルバドール リボンを巻いて祈願成就

Bom dia,最近食生活が乱れた結果、疲れやすさが出てきたのでたくさん野菜を食べて健康になろうとスーパーで買い込みました。

ブラジルは季節上は春ですが、サンパウロはさほど気温が変わらないので一年を通じて同じ野菜を購入できます。職場の現地の方は先日、「今は秋…?あ、春か〜」と言っていたので、季節の変化もそんなに気にしないのかなと思いました。笑

夏は確かに暑いけれど、「暑い日の割合が高くなる」くらいの捉えらしいです。

北部は年中暑いし、南部は冬に雨季が来て寒いのでブラジルの気候は本当に地域によってさまざまです。

さて、先日、出張でサルバドールに行ってきました。サルバドールは北東部の大西洋に面した海沿いの都市で、1549年から1743年までブラジルの首都として栄えていました。

サトウキビ、タバコ、金、ダイヤモンドなどを輸出し、それを支えていたのはアフリカからの黒人奴隷という暗い歴史もあります。一方で、世界的に有名なサンバやカポエイラはブラジルとアフリカの文化が融合して生まれた伝統音楽、武術でサルバドールは聖地の一つとして知られています。

出張の目的は「サルバドール日本文化祭り」でのPRや調査だったので、終日ブースにいました。思ったより、かなりの、本当に盛況でそれは嬉しいことだったのですが、ブースの外には忙しさのあまり出られず、体力的にもかなり、すごく厳しい3日間を過ごしました。でも来場者の方々に喜んでもらえ、私の仕事の日本語学習者調査も手応えを感じることができたので良かったです。

そして最終日は帰りの飛行機の時間までの半日ほど、市内を見ることができました。

今回は6人で行ったので、移動のUberも2台に分かれて乗りました。

最初に向かったのは世界遺産の歴史地区ぺロウリーニョ。

広場の噴水をはじめ、いろいろなところにカラフルなリボンが結ばれています。このリボン、「ボンフィン」という教会のボンフィン神という神様に願いを込め、教会から神様の像にリボンが贈られたのが始まりと言われています。

色にもそれぞれ意味があり、

  • ピンク: 愛と友情
  • : 健康と平穏
  • : 希望と繁栄
  • 黄色: 富と成功
  • : スピリチュアリティと変革
  • : 情熱とエネルギー
  • : 平和とバランス

主な色はこんな感じだとか。リボンは体以外にカバンや小物とかに付けている人を現地でも、サンパウロでも結構目にします。

ミサンガに似た意味合いがあり、手首や足首に結んで千切れたら願いが叶うとか。私と同僚はもう1台より先に広場に到着したのですが、リボンや名産品を売る人たちがあれよあれよと集まり、さながら鯉のエサ状態に。

気づいたら手首にリボンも結ばれていて、3回願いを込めて3つ結び目を作るので結構がっしり。。。家族、健康、幸せと唱えていましたが、後で自分で結びたいと思っていたので、まさかの展開でした。

引き離せず悪戦苦闘しているときに、もう1台の同僚のUberが到着し、無事に新たなカモになってもらいました。(写真参照)

そして落ち着いて噴水にリボンを結ぶことができました。(ちなみに勝手に腕に結ばれたリボンはしばらくそのままにしていたのですが、どうしてもかゆくて3日目くらいで取りました。足にも巻くことができるのですが、私はかゆみとの戦いになりそうなので難しそうです)

最初は大変だったのですが、それからは無事に教会や市場を見ることができて感動の連続でした。

食事もサンパウロとは違う食文化に触れることができました。デンデ油というデンデヤシの実から取った油を使っているのが特徴です。

名物のアカラジェは豆でできた揚げパンに、エビや豆のペーストといった具材を挟んで食べるファーストフードのような存在。軽いサクサク食感が美味しかったです。

海鮮をココナッツミルクやトマトで煮込んだスープ・ムケッカも塩味が効いていて、具材もエビや魚、はたまたエイなどが選べて興味深かったです。

街歩きは平日だったので人並みは落ち着いていましたが、週末は現地の人と観光客で混雑するそう。

現地に住む日系1世にも会いましたが、「サルバドールはブラジルで一番住みやすい。気温も毎日26〜28度くらいで、熱くも寒くもないし」とのこと。

個人的には湿度もあって蒸し暑く感じたので一番はどうかなという感じでしたが、乾燥しがちなポルトアレグレやサンパウロと違って、肌にはいいかなと思いました。

また改めて訪問し、魅力を味わいたい街になりました。それまで頑張るぞ!

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