2024/02/21 Wed
生活
#6 肝が冷えた携帯紛失騒動
Bom dia! 今回は自らの反省として、やらかしてしまった話を書こうと思います。この文章を読まれる方のヒヤリハット事例になれば幸いです。
何をしてしまったかというと、
・携帯電話をUber（配車アプリ）に置き忘れた
ことです。
これがどれだけ危ないかというと、
①戻ってこない可能性が高い（ドライバーさんや次の乗客によっては、そのまま持っていってしまう）
②たくさんの連絡先や個人情報が入っている（配属先、JICAなど）
③外出先で連絡が取れなくなる
④万が一、悪用された場合は個人データが悪用されてしまうリスクがある（ブラジルでは電子決済が普及しています。ブラジルのオンライン電子決済システムPIX、クレジット・デビットのカード払いなどは携帯を通じてもできるので、カード番号が流出してしまう危険性もあります）
ことが主に挙げられます。私は普段はJICAの携帯、サブで自分の携帯（日本で使っていたもの）を使っているのですが、ブラジルでのインターネット契約をしているのはJICAの携帯だけです。この携帯に入っている連絡先やメールの履歴、写真は家のパソコンにバックアップを取っているのですが、外出先にWifiがなければ誰とも連絡が取れなくなってしまいます。
紛失した日を振り返ります。
１月下旬の夕方のことでした。海外協力隊の先輩隊員が私の任地を訪れてくれていたので、ポルトアレグレ名物の夕焼けを見に観光スポットの公園へ行きました。ブラジルではUberという配車アプリが一般的に使われていて、この日も普段通りに使用し、着いてカバンを確認したところで携帯が見当たらないことに気が付きました。
いくらカバンの中を探ってもなく、先輩隊員に着信を入れてもらっても携帯が鳴りません。「やってしまった」とサーっと背筋が冷えました。普段は降りる前にシートに忘れ物がないかを確認するのですが、今回は携帯が座席の下に落ちてしまっていたことに気が付かなかったのです。
どうしようかと先輩隊員と相談し、まずはJICAに携帯を紛失したことを連絡しました。そしてUberに残った配車履歴からドライバーさんに連絡ができることを知り、公園のそばのショッピングセンターのWifiを使って自分のもう一台の携帯にUberのアプリをダウンロード。ただ、ログインするにはアプリのセキュリティ上、新たな携帯電話からだと新しい電話番号がいる（JICA携帯の番号を入れると、JICA携帯に新たな携帯からのログインを許可するための確認パスワードが送られる）のです。
ありがたくも、先輩隊員の電話番号を使わせて頂きログインはできました。そして履歴を見ることもでき、Uberの会社からドライバーさんに連絡してもらえることになりました。２４時間以内に連絡が来るとのことですが、すぐには連絡が来ず…。ドライバーさんにどうにか気が付いてもらえないかと、先輩隊員から私の紛失した携帯へ着信をこまめに入れ続けてもらいましたが音沙汰はなく…。
傷心ですが、夕焼けはきれいでした…
夜が更けても連絡は来ず、配属先と「諦めて新しいSIMカードを買おう」と相談して翌朝に購入することを決めました。
そして明くる日の朝。
Uberアプリを通じて、ドライバーから連絡が。シートの下に携帯が落ちていたとのことです！
そして携帯を届けてくれるとのこと。ブラジルでは携帯はかなり高く売れるということもあり、スリや置き引き、強盗に狙われることがとても多いです。そうでなくても、やはり手元を離れた携帯電話は返ってこないといわれます。本当に今回は幸運でした。。。。
返却当日は配属先に来てもらい、会長同伴の下で返してもらいました（これも安全のためです）。（写真は左から私、会長、ドライバーさんです）
ドライバーさんはとても優しい方で、
・携帯がシートの下に落ちていたこと
・ドライバーさんの携帯のバッテリーが私たちを降ろした後に切れてしまい、次の人は乗せていなかったこと
・だからこそ、すぐにUberの会社からの連絡に気が付かず私たちへの連絡が遅れたこと
を伝えてくれました。
ブラジルには良い人もたくさんいるけれど、そうではない人もいます。周囲からは「本当に幸運なこと」と何度も言われました。
もちろん、普段から携帯を外で使用しない（使う時は友人らがいる時などに限り、周囲に注意する。店内に入る）などの防犯対策は気をつけています。
今回の件で配属先やJICA、友人らへ迷惑や心配を掛け、自分の気の緩みを感じました。
そして、改めて気を引き締めなければと誓いました。
自分への戒めとしての意味合いも込め、記事に残します。
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