JICA海外協力隊の世界日記

ブラジル日系社会からの通信

第一回QCサークル大会!!

第一回COPASULカイゼン賞

活動先の南マットグロッソ農業協同組合(COPASUL)で昨年から始めたカイゼン活動(QCサークル活動)の成果を発表するQCサークル大会を1月と2月に実施した。
COPASULにとって初めての大会。


まず最初に、紡績工場、キャッサバ澱粉工場、サイロ工場の3か所で60チームが各々のカイゼン活動の成果を発表するQCサークル大会を開催し各工場の最優秀なチームを選抜。
各工場で選ばれた4つのチームが、COPASUL本社でCOPASULカイゼン賞を競いあった。
COPASULの社長、副社長などの経営者たちと各工場の管理者や関係者が集まりそれらのチームのカイゼン活動を審査し評価した。私もその中の一人として審査した。
第一回目の栄誉を勝ち取ったチームは、紡績工場のIrmandade(イルマンダジ)のチームでした。このQC活動を進めている責任者として私からそのチームへトロフィーを授与した。

COPASULの新聞

このCOPASULカイゼン賞の内容は、毎月発行されるCOPASUL新聞に大々的に掲載され、本社、各工場に掲載された。上の写真がその内容です。


各工場でQCサークル大会は1月に開催され、各工場の全ての60チームが、自分たちの活動成果を各々発表した。
これには、COPASULの社長、3つの工場を担当している工業部長、各工場の管理者とQCサークル活動推進チームが参加。
その結果、紡績工場で2チーム(Bazinga バジンガ とIrmandade イルマンダジ)、キャッサバ澱粉工場で1チーム(Os Lobos オス ロボス)、サイロ工場で1チーム(Lendarios レンダリオス)が選ばれた。


このQCサークル大会は、カイゼン活動において重要なイベントになります。

各チームの従業員が自分たちのカイゼン活動を会社へ知ってもらうためのエベントです。各チームは自分たちのカイゼン活動を発表することにより、また他チームのカイゼン内容を聞くことで、カイゼンに対する従業員のモチベーションが高まり、継続的なカイゼンが日々行われる土壌を築いていきます。


カイゼン活動は、各チームの自分たちが決めたカイゼンテーマをほぼ半年で完了します。そして、その結果をQCサークル大会で発表します。

QC大会発表用のプレゼンテーション資料の作り方、発表の仕方など各チームの作業者にとって今回が初めての経験でした。私達QCサークル活動推進チームがサポートし指導しながら発表用資料を作り、発表の練習をしてきました。
各チームの発表は、資料の内容や発表の仕方含めて最初にしては非常によくできていました。

工場での第一回QCサークル大会

60チームが一つ目のカイゼン活動を完了し、今年1月から各チームが2つ目のカイゼンテーマを決め活動を開始しています。


各チームが週一回、1時間のカイゼン活動会議を開催し、私はこれらの会議に参加し、カイゼンの手法、実行の仕方などのアドバイスをして進めています。


ほぼ毎日、5~8個のカイゼン会議へ参加せねばならず、これら3つの工場を駆け回っています。各チームの作業者がカイゼン活動の手法や実行の仕方を理解し、自分たちのチームでこのカイゼン活動ができるレベルにしたいと取り組んでいます。
チームは1個目のカイゼン活動を実行したことにより、カイゼン手法の理解が深まり、2個目のカイゼン活動は少しスムーズに進んでいます。

この2個目のQCサークル大会は今年6月に計画しています。

こQCサークル活動でのカイゼン活動が自分たちの仕事を良くしていく大切な活動であることを実感してもらいたいと思っています!


その結果、日本で始まった「継続的カイゼン活動」、「QCサークル活動」がここCOPASULで根付いていくことを期待しています。 

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