JICA海外協力隊の世界日記

ブラジル日系社会からの通信

大豆の収穫体験(TAKEHARA農園)

大型コンバイン

ここブラジルでは、いまは大豆の収穫時期です。
ここ南マットグロッソ州では大豆とトウモロコシの2毛作です。10月~3月が大豆、4月から9月がトウモロコシを同じ農園で栽培します。
大豆の収穫は2月と3月です。


先週、私が懇意にしているTAKEHARAさんの農園へ行き、大豆収穫の体験をさせてもらいました。
TAKEHARA農園はナビライ市の中心から30Kmくらいのところにあります。この地域は約50年前に日系移民の人たちがここナビライで農業を始めた場所だそうです。
当時は、この辺一帯は山林や雑木林でTAKEHARAさんやその他の日系移民の人達と現地のブラジル人たちが手作業で農園に変えていったそうです。

当時は、この辺一帯は山林や雑木林でTAKEHARAさんやその他の日系移民の人達と現地のブラジル人たちが手作業で農園に変えていったそうです。
一緒に参加された、TAKEHARAさんの友人UMEMURAさんが、その当時の仕事ぶりを話してくださいました。山林の木々を、手でのこぎりを引き、大きな木を一本づつ倒していったそうです。倒れた木を運ぶのが大変で、当時は倒れた木はそのままにし、土地を手で耕して、倒れた木の間に農作物を植え、木をまたぎながら農作業をしていたそうです。夜も遅くまで星明りで仕事したそうです。

車で30分走ると、TAKEHARA農園が見えてきました。道路の両サイドに延々と地平線まで広がる大豆農園です。前にも紹介しましたがその広さは4000ヘクタール(私が住む茅ヶ崎市が3500ヘクタール)と広大です。1ケ月前にここを通った時は、緑色の大豆農園でしたが、今は大豆が熟し薄い茶色の農園になっていました。
収穫する農園へ到着。収穫するための大型のコンバイン機が数台作業していました。この大型コンバイン機は一台約2000万円だそうです!!上の写真で大型コンバインの大きさを想像してください。本当に大きいです!


これらの機械をTAKEHARAさんは数台買われ、また現地ブラジル人を数人雇用して運営されています。

コンバイン機での収穫

今回のこの体験には、ここナビライ市で活動しているJICA日系社会青年海外協力隊の2名(日本語教育と野球指導)も参加しました。
私達3人は、この大型のコンバイン機に一人づつ乗させてせてもらい、収穫を体験しました。


コンバイン機は大豆を切り倒し、機械の中に吸い込んでいきます。吸い込んだ大豆は機械の中で、大豆の実とさやに分離され、大豆の実が機械の中のホッパーに溜まっていきます。この溜まった大豆の実は、後でコンバイン機のダクトからトラックに移されます。


広大な大豆農園をこの機械に乗って収穫する醍醐味を経験しました。初めての経験でした。

高い機械の上から見る景色は、地上に立ってみる景色より遠くまで見れ、改めて農園の広さに感動しました。


50年前の山林が今はこのような農園になっている姿を見て、ここで働かれた日系移民の方たちに敬服です!

TAKEHARAサイロ工場

このTAKEHARA農園で収穫された大豆は、私の活動先の「南マットグロッソ農業協同組合(COPASUL)」のTAKEHARAサイロ工場(通信13号でレポート)へ貯蔵されます。


私達は、大豆の収穫体験のあと、このTAKEHARAサイロ工場へ行きました。入り口ではたくさんのトラックがサイロへの貯蔵を待って並んでいました。
日曜日でしたが、今は大豆の収穫時期なのでCOPASULの従業員が働いていました。写真の左がUMEMURAさん、右がTAKEHARAさんです。


帰りには、TAKEHARA家により奥様と一緒にコーヒーなど頂きました。ありがとうございました!!

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