JICA海外協力隊の世界日記

ブラジル日系社会からの通信

ブラジルの日系人

運動会

通信5号では、私が住んでるナビライ市の日系人の生活などについての記事です。

ここに住んでいる日系人の人々が、色々な行事などを行う「ナビライ 日系ブラジル人協会」があります。昔、日本からはるばる移民してきた人たちがお互い助け合いながら暮らし、その交流する場として非常に大切な場所の様です。毎月、土曜日、日曜日にいろいろな行事が行われています。

上の写真は、5月に行われた運動会の写真です。玉入れ、綱引き、パン食い競争、ムカデ競争、綱引き、昼休みのお弁当、全員で踊る「盆踊り」など日本で行われている競技や習慣が今でもここで行われています。

日本では、私が子供のころは親も子供と一緒になってこれらの競技などに参加したものですが、今はもう子供だけの競技になってしまいました。私もムカデ競争などいくつかの競技に参加し、遠い昔の子供のころを思い出しました。

競技の最後は、運動場に掲揚された日本の国旗とブラジルの国旗を全員で降ろし終了しました。日本の昔の文化・習慣がここブラジルの日系人の人々の暮らしに今も息づいています。今の日本も、このような昔から伝わる日本人らしい文化、習慣をこれからでも続けてほしいなと思いました。

鉄板焼き

上の写真は、今月行われた「鉄板焼き、焼きそば大会」のものです。

今年3回目です。日系人の人々がこの協会で鉄板焼きや焼きそばを作り、市民の人たちに販売するイベントです。また、最後は自分たちで協会内のテーブルでこれらを食べ、談笑し、カラオケ歌ったりと楽しみます。

私も毎回参加し、皆さんの手伝いをしています。朝7時から12時過ぎまでこれらを作ります。市民もこの鉄板焼きや焼きそばを楽しみにしてるようです。たくさんの人が行列を作り買いにきます。ボリュームたっぷりで非常においしいです。私も、皆さんと一緒にいつも腹いっぱい食べます。また、皆さんと一緒に下手なカラオケを2-3曲歌います。

日系人の人々で、若い人はもう日本語を話せる人は少ないですが、私より年齢が上の人は日本語が通じるので、これらの人たちといろいろ話すのがまた楽しいです。移民した当時の話しや、そのころの農業の話しや、いろいろな事を皆さんが話してくださいます。日本語で話せるので非常に心地よいです。

焼きそば手伝い

私も、焼きそばの肉を切ったり、鉄板焼きの手伝いをします。皆さんと一緒に楽しみながらやっています。

この協会は非常に広くて、調理場も上の写真の他に、室内にさらに広い調理場があります。調理する道具もいろいろな機械や器具があります。

この協会の今の理事長は、私が活動してる南マット・グロッソ農業協同組合COPASULの社長さんです。この方の家族や、私の上司やその家族の人たちも毎回参加され料理を作ったり、出来た料理の市民への販売などをしています。

活動以外でも、このように一緒にいろいろな事で顔を合わせ、楽しんで生活しています。また、日系人の人々は皆さんが非常に親切で、いろいろ気遣ってもらっています。自分の家で作られたみそ、ラッキョウ、梅干し、豆腐、などなどいろいろいただいています。これらのおいしい料理が食べれて非常にうれしいです。

ブラジルに来る前は、このような日系社会がここにあることを知りませんでした。ここに滞在してる間、なるべくたくさんの通信を発信し、日本の皆さんへブラジルの日系人について発信していきたいと思います。

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