2019/10/21 Mon
人 文化
ブラジルの日系人誕生日会
前号に引き続き、私が住んでいるナビライ市の日系人の生活などを紹介します。
誕生日会
今回は、毎月行われている「誕生日会」を紹介します。毎月の月末に、その月が誕生日の人全員を祝福する会です。「ナビライ 日系ブラジル人協会」にみんなが集まり、その月に誕生日を迎えた人が、会場の前に呼ばれ、参加者全員一人一人が、「おめでとう」などの言葉を交わしながら祝福します。子供から中には90歳過ぎた大人まで誕生日の人は全員が祝福されます。
私も7月の誕生日会では皆さんから祝福してもらいました。いくつになっても、皆さんから祝福されるとうれしいものです。
また、誕生日を迎えた人には、プレゼントが渡されます。
日本食の家庭料理
そのあと、食事会になります。参加した皆さんが、家庭で作った料理を持ってこられ、みんなで食べます。ほとんどが手作りの日本料理です。赤飯、手巻き寿司、ラッキョウの漬物、豆腐、日本式のポテトサラダ、いろいろな漬物、などなど参加されている日系人の人たちが、自分で作られた自慢の料理です。
どれもこれも、非常においしくいつも腹いっぱい食べさせてもらっています。
食事をしながら、皆さんといろいろと話すことがまた楽しいものです。この地域にすんでいる日系人の人たちが一緒に集まり、食事して、話したりしながら親睦を深めています。日本では失われつつある、良き日本の文化・習慣がここにあります。今の日本にも広めたいものです。
福沢諭吉の心訓
この「ナビライ 日系ブラジル人協会」には、福沢諭吉の心訓が掲示されています。「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」は私が好きな名言ですが、初めて見たこの心訓がまた気に入りました。
私が今活動している南マットグロッソ州農業協同組合(COPASUL)の創業者神谷栄さん(会長)と一緒にこの組合を立ち上げた、末兼達雄さん(副会長)がこれを掲示されたそうです。
私が、いつも思っていることが、この心訓にありましたので紹介します。5番目に書いてある言葉で、「世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩に着せない事です」。
古き良き日本の文化・風習がここブラジルの日系社会の中で息づいています。
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