JICA海外協力隊の世界日記

スマイルロード~みんなの笑顔が見たいいく in シルクロード ウズベキスタン~

【私のひとりごと②】"将来の夢"、"笑って生きる" ウズベク人に学んだこと

あなたの“将来の夢”はなんですか。

活動先の女性カレッジ(職業訓練高等学校)で「卒業したらどうするの?」とよく生徒に聞いていました。

“病院で働きたい”、“幼稚園の先生になりたい”、“大学へ進学したい”という子もいますが、““分からない”、“親が決めた相手と結婚する”“家で家事をする”という子も多くいます。

ウズベキスタンでは、徐々に社会で活躍している女性も増えていますが、まだまだ女性は家庭に入るという考えがあります。

美容クラスだから美容師になりたい、幼児教育クラスだから幼稚園の先生になりたい、そういう生徒が多いと思っていましたが、実際は、“一番簡単そうだから”、“特に理由はない”、“家から近いから”という生徒もたくさんいました。

そんな生徒たちに、少しでも何かのきっかけになって欲しいと思って体育の授業以外にいろんなことをやってみました。(1枚目の写真は女子高校生に折り鶴を教えた時の様子。)

生徒たちと接している中で、私も学ぶことがありました。

他人に語れる夢があるのはすごくかっこいいと思います。でも、それだけが正解じゃなくて、今を笑顔で過ごせることも素敵なことで、ウズベク人の幸せそうな笑顔を見ていると私も幸せでした。

そしてウズベキスタンの生活を経て

“笑って生きる”ワークライフバランスの大切さを学びました。

2枚目の写真は、大学生に書道を教えた時の様子)

ウズベク人に「家族に電話した?」「なんでしないの?」「毎日話さないの?」とよく聞かれてました。

「今日は子供の誕生日だから。」と授業を勝手に短縮させて帰宅する同僚。社会人クラスの生徒は「今日は夫が早く帰ってくるから」と授業を早退する生徒。

ウズベキスタンでは仕事より、家族などのプライベートなことが優先されることが多いです。

日本ではまだまだ、仕事の優先度や責任が大きくて、家族などのプライベートの時間を犠牲にせざるを得ないことがあります。家族のために働いている人に、矛盾してますよね。

活動をはじめて2か月経ったころ、大好きだった祖父が亡くなりました。一時帰国することもできたけど、協力隊活動を優先し日本には帰りませんでした。それは特別な選択だと思わなかったけど、ウズベク人と接するうちに、大事な家族の最期を見届けるという選択もあったのかなとも思いました。

私はまだ自分の人生を見つけられてなくて、迷いながら生きてるし、やりたいことができているのかもよくわからないけど、楽しく生きてます。

3枚目の写真は一緒に体操した小学生たち)

でも、もし、仕事が辛くて笑えない人がいるなら、無理しないで欲しいです。ただただ、働くために生きているのは辛いです。

健康って、単に内科的な病気がないとか怪我していないとかだけではなくて、心の調子もとても大事だと思います。

体が風邪ひいたら休むんだから、心が風邪ひいたときも休もう。

もっと、自分のことやプライベートを大切にできる社会になるといいな。

“本当に大切なものが何か”それを教えてくれたのはウズベク人。

自分らしく生きていこう♪

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