JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

ワークブックの改善とその打ち上げ

 ポンペイに来てから様々な教材を作ってきましたが、その中でも一番力を注いでいることは数の基本概念習得のためのワークブックの作成です。8月から3ヶ月にわたって、ある小学校の算数の授業をお借りして、試験的にワークブックを用いた授業を行ってきましたが、先日その学校での活動に一区切りをつけました。今日はこれまで協力してきてくれた子供たち、先生へのお礼としてお菓子とジュースを持って訪れ、休み時間にちょっとした打ち上げをしてみました。

 子供たちには、「数学をもっと勉強して大学に行こう、数学をもっと勉強して給料のいい仕事に就こう、数学をもっと勉強して家族や友達のためにもっとポンペイを豊かにしよう。」と呼び掛けてみました。みんな素直に笑顔でうなずいていてくれてとてもうれしく思いました。教室の後ろには大量のバナナやココナッツが用意されていて、聞いてみると昨日クラスで話し合いをして分担を決め、各家庭から持ってきてくれたとのことでした。あまりに大量のため、クラスのみんなで分けることを担任の先生に提案してみましたが、子供たちが私のために持ってきてくれたものなのでそれはできないとこことでしたので、ありがたくすべて頂くことにしました。クラスの男の子たちは、お菓子を食べることよりも、みんなで手分けしながらこれらの荷物を私の車まで運ぶことを優先してくれました。ポンペイの男たちは、小さい時から優しくて力持ちばかりです。

 来週からは、これまでとは学校と学年を変えて、このワークブックを用いた授業を実施する予定です。残りあと4ヶ月となってしまった任期の中でどこまでできるかわかりませんが、できるところまで頑張りたいと思います。

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