JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

ポンペイの子供たち

 ポンペイの人々は明るく、おおらかで、争いごとを好まない平和的な人々ばかりです。この傾向は、大人はもちろん子供たちにも見受けられます。現在、私は小学校1年生の算数の時間におじゃまして、数の基礎概念に関する授業をしていますが、素敵な子供たちのおかげで毎日楽しく授業をすることが出来ています。

 ポンペイの小学生は休み時間に大量のおやつを食べます。学校内にはいくつかの出店のようなものが存在し、そこではお菓子やジュースだけでなく、アイスクリームやお弁当も販売していて、ご飯を食べている子供も珍しくありません。ひょっとしたら朝ごはんの代わりになっているのかと思い、聞いてみたところ、朝ごはんもしっかり食べてきているとのことでした。私がおじゃましているクラスの授業はこの休み時間の直後のため、子供たちは様々な食べ物を手にしながら教室に帰ってきて、ハイタッチをしただけで子供たちの食べたものが何となくわかるときもあります。

 日本の子供たちと同様に、計算が苦手な子供が沢山います。日本ではそれを克服していくための機会や手段が豊富に存在しているので、ほとんどの子供はその課題を頑張って乗り越えることが出来ています。しかしポンペイでは一度つまずいてしまうと、それを克服する機会に乏しく、高校生の中にも簡単な四則演算ができない生徒も存在しています。何とか小学校低学年のうちにその課題を克服することを目的として、ワークブックを作成しています。何度間違えても、明るく前向きに取り組んでいるポンペイの人々の国民性は、この課題に対する明るい兆しの一つではないかと思っています。

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