JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

解放記念日(Liberation Day)

 第一次世界大戦後の1920年に、それまでドイツ領であった大洋州地域のなかで、北マリアナ・パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島が日本の委任統治領となりました。その後、第二次世界大戦後の1945年9月11日にポンペイでアメリカ海軍が日本軍の降伏を受け入れて星条旗を掲げた日を解放記念日(Liberation Day)として、ポンペイ州の祝日となっています。この解放記念日の一つのイベントとして今週は月曜日から陸上競技大会が開催されています。

 陸上競技場は私の職場のすぐ隣にあるので、職場の多くの同僚と一緒に大会の様子を見に行ってみました。この日はポンペイ州の小学生の子供たちが100メートル競走をしていました。私が見たときは11歳と12歳のカテゴリーで競っているときでした。それとなく関係者のふりをして競技本部のテントに行き選手の記録を見てみると、速い子で14秒台で走っている選手が何人かいました。おそらく日本の子供たちと比較しても速い部類に入るのだろう思いながら選手の足元を見て驚きました。ほとんどの子供が裸足でした。もしこの子たちがスパイク等を履いて走ったら相当速いのではないかと思います。走り終えた選手たちが大会役員から一人ずつ封筒を手渡されていました。聞いてみるとそれは5ドルの賞金でした。この日はカメラがなくこの様子を写真に収められなかったことが少し悔やまれます。

 火曜日は高校生以上の大人の大会でした。さすがに大人で裸足の選手は見当たりませんでした。この日は100メートル走だけでなく、200メートルや400メートルに加えて、円盤投げややり投げも実施していました。来年の東京オリンピックの短距離種目に出場予定の女子高校生も参加していました。その選手の走りは想像以上に速く、他の選手のものとは異なる次元のものでした。高校生以上になるとユニホームや髪形などもおしゃれな選手を多く目にしました。長い髪を束ねたチョンマゲ姿の男子選手が結構いて驚きました。また女子選手の多くは頭に花輪の飾りをしており、ミクロネシアならではの光景ではないかと思いながら、楽しく見学することができました。

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