JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

カセレリエデーと本の注文

 ミクロネシア連邦には10種類以上の言語が存在しているため、英語が公用語として用いられています。私が活動しているポンペイ州でも複数の言語が存在していますが、ポンペイ島では主にポンペイ語がつかわれています。普段の活動では英語を用いているので、私が使うポンペイ語は挨拶程度です。その中でも「こんにちは」に相当する「Kaselehlie(カセレーリエ)」は朝昼晩のいつでも使える便利な挨拶の言葉であるとともに、生活の中でとてもよく目にすることができます。ポンペイの新聞は「Kaselehlie Press」、街中のメインストリートの名前は「Kaselehlie Street」、あるレストランの名前は「Kaselehlie dinner」、レンタカーショップの名前は「Kaselehlie Rental」など、それ以外にもたくさんあります。ちなみに「Kaselehlie」でインターネット検索してみると、わずか3万人ほどしか利用しない言語にも関わらずたくさんのサイトがヒットします。

 今日は娘の学校で月に一度の「Kaselehlie Day(カセレリエデー)」でした。普段は指定された制服で登校しなければいけませんが、この日は勉強に支障のない服装であれば、好きな服を着て登校できる日です。それゆえ今日はおめかしをしてドレスを着てくる女子たちが沢山いて、まるで世界中のプリンセスたちが集まったかのような光景を目にすることができます。私の娘もこの日に向けて、何日も前からどのドレスを着ていくか考えるほど、楽しみにしている日です。

 また、この学校の良いところは定期的に本の注文を受け付けてくれることです。残念ながらポンペイ島には書店が存在しません。公立図書館に本はありますが、その蔵書は残念ながら非常に貧弱です。大手インターネット通販サイトでアメリカ合衆国の書店から本を購入することも可能ではありますが、学校を通しての注文のほうが、様々な種類の子供向けの書籍を見ることができ、とても重宝しています。この日はちょうど本の注文をする日でもあり、前日から着ていくドレスと注文する本の選択に頭を悩ませることになり、娘にとっては忙しい日となりました。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ