2019/11/12 Tue
文化
娘のお誕生会


ミクロネシア連邦のポンペイ島で誕生日会はとても重要なイベントで、特に1歳の時のものは盛大に執り行われており、参加者が100名以上になることも決して珍しくはありません。これまでに私たちは何回かポンペイ式の誕生日会に招待していただく機会がありましたが、特に我が娘はその影響を最も強く受け、ある時から自分の誕生日会の計画を自分で立て始めました。「招待するお友達は、○○ちゃんと□□くんと…、ケーキの大きさは…、料理のメニューは…、」のようにやっている姿を当初は微笑ましく見ていましたが、そのうちそれが本気であることに気づき、私たち夫婦も悩みだしました。自宅は敷地も狭くそれほど多くの人を招待できないこと、たくさんの招待客に提供する料理を手配する経済的な余裕がないことの2点が大きな問題でした。


自宅の近くにある海水浴場に相談に行ったところ、思ったよりも安く小屋を貸切できることがわかり、40人ほどの招待客への料理も、自分たちで何とかできるめどが立ったので、この場所で娘の6歳のお誕生日会をすることにしました。メインの料理は牛肉と鶏肉を前日から自家製の醤油ベースのタレに漬け込み、当日は金網の上で焼くだけの状態にしておきました。その他の料理も余り手間をかけずにできる料理ばかりでしたが、何とか人数分のものを準備することが出来ました。当日は朝の9時からひたすら肉を焼き、何とか昼の食事に間に合わせました。


仲の良いお友達が次々と会場に集まり、皆さんからお祝いの言葉とプレゼントを手にして娘はとてもうれしそうでした。日ごろは、極度の恥ずかしがり屋さんのため、なかなか感謝の言葉を出すことがむずかしいのですが、この日は小さい声ではありましたがお友達にありがとうの言葉を言うこともできました。私たちが準備したものに加えて、皆さんから持ち寄っていただいた料理やデザートのおかげでとても豪華なパーティーになりました。食事のあとはみんなで海に入り、楽しく遊ぶこともできました。ポンペイの皆さんの優しさと協力の下でとても素敵なお誕生会になりました。ありがとうございました。
SHARE