JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

趣味と小麦粉の可能性

 学生時代に、仲の良かった中国人留学生から餃子の作り方を学びました。その時に様々な種類の餃子を教えてもらったおかげで、餃子の持っている自由度の高さを知りました。小麦粉さえあれば、どんな材料でも餃子になる可能性を持っているので、食材の種類に大きな制限があるミクロネシアでも、餃子は我が家の食卓で大活躍しています。餃子の皮作りの際には小麦粉と水の質量比をほぼ2対1で行ってきましたが、同じ素材からうどんやチャパティへの応用を感じ取り挑戦してみると、予想以上にうまく作ることができました。

 ミクロネシア連邦の周りには美しく豊かな海がどこまでも広がっており、魚釣りやダイビングを趣味とする人々にとっては最高の楽園と言っても過言ではありません。しかし、それ以外に娯楽といえるものはあまり見当たらず、まわりで生活している人々を見ると、様々な工夫を凝らしながら休日を過ごしている様子がうかがえます。餃子作りから始まった小麦粉を用いた料理は、魚釣りに匹敵する私の趣味となりつつあります。

 ちょっとした工夫から食感や味わいが変化する小麦粉料理は研究のしがいがあり、分量等にわずかの変化を加えながら作ったものを、実際に食べて確認する作業は、実験結果を確認するときと同じような高揚感があります。そうしてできた料理の評価は、5歳の娘が一番正直にしてくれるので、さらなる向上心に火が付きます。おそらく世界中のどこでも可能な小麦粉料理の研究は、皆さんにお勧めできる娯楽の一つです。

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