JICA海外協力隊の世界日記

ボルネオきのこ屋日誌

ワニを食べる民族、食べない民族

ボルネオ島にはワニが生息していますが、私の住むサバ州西部では食用として狩られてしまうため、周辺の川でもほとんど見る事はありません。そしてクロコダイルファームなどで盛んに養殖され、州都コタキナバルではスーパーで肉を買うこともできます。実際ワニ肉はおいしいのです。

しかし隣のサラワク州では、ほとんどワニを狩ることはなく、あまり積極的に食用にもされません。
そして川にはたくさんワニがいて、毎年人間が食べられる事故が起きています。
このことが、ずっと私の中で疑問でした。なぜサラワクはワニが多いのに、あまり食べないのか?
最近サラワク州を旅行した際、ビダユ族(サラワク州で比較的多い民族)の友人ができたので、このことを聞いてみました。
その人が言うには、サラワクには言い伝えがあり、それによるとワニは同胞の匂いがする人間を見つけると襲うため、ワニを食べた人はワニに食べられる運命だと言われているそうです。だからサラワクの人は好き好んでワニを食べないのでしょう。

私はこういった迷信は、けっこう好きな方です。
ワニは何度か食べたことがあるので、サラワクの川っぺりを歩く際は注意しようと思います。

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