JICA海外協力隊の世界日記

80億分の1の世界

No.2 『助け合い』

子どもたちが食事中、いつも元気いっぱいに井戸端会議している先生たち。

先生:「ジャマイーイェやるけど、マキもやる?」

私:「なんですかそれ?」

ということで、今回はイスラム文化の جمعية(ジャマイーイェ)をご紹介します (^^)/

その前に、ヨルダンのお金の説明もしますね。

ヨルダンの通貨はヨルダンディナール(JD)

1JDはだいたい204円(2023年12月現在)です。

お札は50JD、20JD、10JD、5JD、1JD

コインは0.5JD、0.25JD、0.10JD、0.05JD

があります。

なんかややこしい…笑

初めて日本円以外を使ったので、慣れるまでに時間がかかりました。

そして今でも、よく頭の中が「???」になることもしばしば。

話を戻しますが、ジャマイーイェとは、まとまったお金が必要な時に便利な助け合いの方法です。

例えば…

10人のメンバーが集まりました。

12月の主役はAさん。

他のメンバーは、Aさんに10JDずつ渡します。なので、Aさんは12月に90JDを手に入れることができます。

1月の主役はBさん。

同じくみんなは、Bさんに10JDずつ渡します。

このようにみんなの順番が回るように、毎月続けます。

ふと、「一人で毎月10JD貯めるのと変わらないよなぁ」と思って、そのままその疑問を質問してみました。

そしたら、「貯金ができるってことは、月に必要なお金を除いても余るお金があるからできることだよね。ヨルダンではお給料が少ないから貯金をするのは少し難しいの。そして、何か困っている人がいたら助けるために自分のお金を使うこともあるの。だからまとまったお金が必要な時にこの仕組みは役に立つの。」

と説明してくれました。

なるほど…

ヨルダンで感じる「ウェルカム」感、「持っていって、あげるよ」と与えてくれる親切心。

こうやって、見ず知らずの人にまで親切にできるのは、自分も困っている人がいたら手を差し伸べる、逆に自分が困っている時に助けてもらえるという安心感からくるものなのかなぁと感じました。

「自分のことは自分で」

貯金をする大きな理由がこの考え方の私にとっては、この「助け合い」の文化が心を和ませてくれました。

日常の中でも感じるヨルダンの方々の親切心、全ての人がそうではないけれど、日本では感じることができない異文化からの幸せな瞬間でした。

ちなみに私の番は7月。

「助け合い」の輪に入れて嬉しいな〜♩

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