JICA海外協力隊の世界日記

80億分の1の世界

No.3 『寄り添う』

「辛い時の乗り越え方…」

私の配属先には、2歳から40歳までの幅広い年齢の方が通ってきています。

今日は、10代のダウン症の女の子「ハラ」とのお話を書きます。

ハラと初めて出会ったのは、2022年11月。

色々あって、配属先にハラが戻ってきたのは約半年後。

戻ってきてからは、独り言を言ったり、頭の中で聞こえる音と戦っている様子がありました。

そんな時ハラは「シャーッ!」と大きな声を出して、辛い表情をしていました。

先生に以前の様子を聞くと、賢くてとてもいい子だった。

今みたいな声を出したことはなかった、と教えてくれました。

ハラが大きな声を出した時に、どう対応していいかわからない先生たちは「静かに!」と注意するだけでした。

辛い状況の中で注意されるハラは余計に辛くなり、涙を流すようになりました。

そんな時の特効薬はないけど、私はただ隣に座って手を握ったり背中をさすりました。

少し元気がある時は、ハラの意識を違うことに集中できるように声をかけながら一緒に作業をしました。

そしてある日、「マキーーーーー!」

と誰かが私の名前を呼びながら走ってきました。

聞き覚えのない声に一瞬びっくりして振り返ったら、ハラが笑顔で両手を広げて走ってきました。

(えーーーー!

どうしたのハラ!?

私ハラに名前教えたっけ!?

※名前を呼んでほしい私は、タイミングを見てみんなに私の名前を呼ぶ練習をしてもらいます(笑)

そしてこんなに大きな声で笑顔で元気になって!)

少しずつ調子を取り戻したハラは、元の賢くて優しい穏やかな姿に戻っていました。

独り言もなくなり、笑顔も増えました。

辛い時、誰かがくれた暖かさはしっかり残るんだろうなぁと感じた出来事でした(*^^*)

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