2024/03/12 Tue
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ラ・コルメナeps.4【新たなる希望】おわら節全体練習
ラ・コルメナ日本語学校での3日目、「おわら踊り」の練習最終日がやってきました!
初日、汗だくになっていっぱい一緒に遊んだ低学年さんたちと再び会うことができます。きのう嫌な顔ひとつ見せずに、最後まで学習と練習をがんばり通した高学年さんたちとまた一緒に踊れるのです。そして、新たな希望の星、頼もしいと噂の中学生さんたちに初めて会えるのです。
期待に胸がふくらみます。
お昼過ぎ、日本語学校の小・中学生全員が登校してきました。
1限目のはじめは今日初めて「おわら節」や踊りについて学ぶ低学年に向けて、短い動画を視聴し、わかりやすく説明をします。中学生も一番前で、小学生全員の様子をやさしい眼差しで見守りながら、楽しそうに聞いてくれています。次に中学生用の少し長めの動画で、おわらの歴史的な変遷、各町の違いなどへと解説を進めていきます。
中学生が真剣な表情で目と耳を傾けていると、それを見習うように高学年も、なんと低学年も、教室の全員が静かに集中して聞いてくれます。
難しいところもあるはずなのに、よそ見をする子はだれもいません。 それどころか手を挙げて質問をしたり、思ったことや感じたことを発表してくれます。
えっ~、この子たち、みんな凄いです!
さあ、体育館に移動して、踊りの練習をしましょう。
最初で最後の「おわら踊り」全体練習の始まりです。
ひと通りの踊り方を全員に説明し、何回か通して踊った後は、個々の細かい練習の時間をとり、みんなの様子を見ながら、巡回指導をします。
ご覧ください。この練習風景。
あっちでも、こっちでも、まるでお兄さんやお姉さんが、弟や妹を、やさしく導くように、、、上級性が笑顔で教え、下級生は素直に楽しそうに動きを覚えていきます。みんな、真剣だけど穏やかな表情で、、怖い顔や、困った表情をしている子はだれもいません。
マンツーマンの指導で足りないなら、複数で協力します。
あたたかく見守ったり、指導のアイデアを提案したり、必要に応じて助け合ったり、相手の身長や目線に合わせて、自らが真横に膝を降ろして、見やすく、分かりやすく丁寧に教えます。
優しく手を取り、相手のペースに合わせて、ゆとりのある柔らかい声のトーンで話しかけます。
多くの先生や親たちが見習いたい、素晴らしい光景が目の前で繰り広げられています。いちばん見習わなくてはならないのは、私です。
なんて素敵な子どもたちでしょう。
ゴメンナサイ、これまでの私の心の器、小さすぎました!
もっと大きな人間になります!!
反省と共に、この子たちへの期待と希望が大きく膨らみます。
いつも、楽しい時間や、一生懸命な時間は、あっという間に過ぎていきます。
「おわら踊り」の練習後には、両手に持った日本とパラグアイ両国の国旗を手旗信号のように振る「ラ・コルメナ愛村行進曲」を披露してもらいました。
とうとう、お別れの時間が近づいてきました。
活動での感動や、ここで多くの学びを得たこと、たくさんの感謝の気持ちを最後の言葉に込めました。上手く伝えられなかったかもしれませんが、子どもたちの一生懸命に応えなくてはと、自分の心に正直な言葉で、私も一生懸命に伝えました。
ラ・コルメナ日本語学校での3日間。短い間でしたが、子どもたちとの強い絆を育ませていただいた、かけがえのない時間となりました。
これまでより大きなやさしい心で歩んで行けそうです。
小・中学生のみなさん、ありがとうございました。ずっとまぶしく輝いていてくださいね。みなさんは、ラ・コルメナの、パラグアイの、、、そして私の希望です。
練習を見に来てくださるたびに「がんばっていますね」、「良い指導をされていますね」と、言葉をかけてくださった事務局長さん、ありがとうございました。教職経験者で校長先生のご経験もある力強いお声掛け、たいへん励みになりました。最後に泣いてしまって、申し訳ありませんでした。
みなさん、またお会いしましょうね。その日を楽しみにしています。
校長先生、Y子先生、M先生、たくさんのサポートをありがとうございました。明日土曜日は幼稚園児が登園してきますね。引き続きよろしくお願いします。
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