2024/05/06 Mon
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ラ・コルメナeps.6【宮ちゃんの帰還】運動会でおわら
以前、富山県出身の私が「風の盆」で有名な八尾町の伝統芸能「おわら節」の踊りを指導するために、ラ・コルメナ日本語学校を訪問した様子をeps.1〜5に記載しました。
後日、次のような子どもたちの作品が届きました。
そこには、男女のおわら踊りや、胡弓と三味線を演奏しながら町流しをする様子が上手に描かれていました。また、一生懸命に練習を続けていることも書かれていました。
『おどったら、ともこせんせいを、おもいだします。』とも、、、
こんな心のこもった作品を見たら、子どもたちに会いたい気持ちでいっぱいになります。
そんな思いがついに叶うことになりました!
ラ・コルメナ日本文化協会主催の家族慰安運動会で、子どもたちがおわら節を踊ることになったのです!!
JICAパラグアイ事務所の次長さんやインターンの学生さんといっしょに公用車に乗って、日本人学校の子どもたちや先生方との思い出がいっぱい詰まったラ・コルメナへと向かいました。車中、女性3人で楽しいおしゃべりに花を咲かせながら、あっという間に到着しました。
ラ・コルメナ日本語学校のみなさ~ん、とうとう帰ってきましたよー!
運動会当日、お天気は快晴!
順調にプログラムが進み、踊りの時間になりました。青い法被を着た子どもたちが一列になって入場門から登場してきました。
白い紙垂(しで)と呼ばれる房が付いた竹を両手に持って、中学校の音楽の教科書にも採用されている、無形文化財の古代民謡「こきりこ」の曲に合わせて踊りながら!
「こきりこ」はユネスコの世界文化遺産「合掌造り集落」で有名な、富山県南砺市の五箇山地方の伝統芸能です‼
始まったばかりなのに、ふるさとに帰ってきたかのような不思議な感覚になっている自分がいます。
この時点で早くも胸がいっぱい!!
「こきりこ」の次はいよいよ「おわら節」という時、本部テント横に立っていた私に生徒の1人が駆け寄ってきて、手をとって踊りの輪に誘ってくれたのです。
感激で手足が震えるのを必死で抑えながら、いっしょに踊りました。
全体練習の日を思い出して、その時と同じように女踊りと男踊りを交互に繰り返して、
周りを見渡すと、みんな自信に満ちた表情で、堂々と立派に踊っているではありませんか。
感無量です!
踊り切って、退場する時の、ひとりひとりの清々しい笑顔、みんなとってもいい表情をしていますね~♡♡♡♡♡
何度も練習を重ねたことが十分伝わってくる踊りでした。 中学生と高学年のみなさんが、低学年さんにやさしく丁寧に、そして根気強く教えてくれていた様子が目に浮かんできます。
先生方、ご指導ありがとうございました。
お別れの前、みんな揃って大きな声で「ありがとうございました。」と、とても礼儀正しくお礼を言ってくださったのですが、、、感極まって、全体練習の日と同様に、またもや涙がこみ上げてきそうになってしまいました。でもここはグッと我慢して私も笑顔で「ありがとうございました。」と頭をさげたのですが、、、
お世話になった役員さん方に、お別れのご挨拶をしようと本部テントに向かうと、事務局長さんの微笑んでいらっしゃるお顔が目に入りました、、、
その後どうなったのかはご想像にお任せします^_^;
あまりにも感動が大きすぎて言葉が見つかりません。来た時とはうって変わって、帰りの車中では、すっかり無口になってしまった私でしたが、次長さんとインターン生さんの柔らかく心地良い声で交わされる会話に癒されながら、職場のあるフェルナンド・デ・ラ・モラへと戻りました。
素晴らしい運動会に参加させていただきありがとうございました。
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