JICA海外協力隊の世界日記

宮ちゃんのパラグ愛が止まらない

【涼風の日本人祭】アマンバイ後編 国境の町で学んだこと

茶花や生け花を無事に展示した後は、浴衣着付けショーの準備にとりかかります。

ショーの前に必ずしなければならない大切なこと、それは事前の「衣装合わせ」です! 

本番直前に慌てないよう、なるべく早めにモデルさんに着付けてみてサイズを確認します。もしここで合っていなければ、他のものを探さなければなりません。             

モデルさんの身長や体形が、浴衣のサイズにピッタリ合っていることが、ショーを成功させる上でとても大切だからです。

それなのに、衣装合わせの時刻の打ち合わせをしていませんでした。(反省⤵)

今回、男性モデルをお願いした調整員さん以外の、女性モデルさん2人は、ショーの前に、各自で浴衣を持参されることは伺っていたのですが、モデルさんたちにお会いしたことも、浴衣を見せていただいたこともありません。衣装が合っていなかったらどうしましょう。

とにかく2人の到着を待つしかありません。

出張の前から衣装合わせの時刻を「早めに」と、お願いしておくべきでした。(猛反省⤵⤵)

モデルさんたちがいらっしゃいました! 

早速着付けてみると、丈や身幅などが合っていません。

でも、ありがたいことに、ご本人とご家族、役員の皆さん方がすぐに対応してくださいました。おかげで、おはしょり(着物を来た時に、帯の下から見える布を折り返した部分)や襟元でサイズ調節をすれば、2人にフィットする美しい浴衣と帯を準備することが出来ました。

よかった~!(^^)! 

アマンバイ浴衣ショー1.jpg              

美しい半幅帯で.jpg風の中何とかひとり着付け完了.jpg風の中で着付けショー.jpgアマンバイ涼風の中浴衣ショー.jpg

ところが、また困ったことが起こりました。

いよいよ着付けショーが始まるというあたりで、風が強まってきたのです。

お子様モデルさんの着付けが始まる頃には、ますます強くなり、浴衣や腰ひもなどの布類は激しくはためき、足元の敷物も飛ばされ始めました! モデルさんの髪も、私の髪もはためき、、、髪の毛が目を直撃して、、、(笑+涙)          

役員の皆さん方や調整員さんが、大慌てで、敷物を押さえに来てくださいました。 竹などを敷物に置いて、何とか足元を安定させることが出来ました。

風でめくれ上がる布と格闘しながら、何とか無事に着付けショーを完了することが出来ましたが、予定していた以上に時間がかかってしまいました。   

ゴ メ ン ナ サ イ

最後にモデルさんたち3人が拍手の中、仲良く広場を歩きます。「ランウェイ」っていうのでしたっけ? モデルさんたちも、周りで見守るご家族の皆さまも、そして興味津々で見てくださっていたお客様も、みーんなとってもステキな笑顔です。

そこで、あらためて気が付きました!                     

ご覧ください。男性モデルを引き受けてくださったボランティア調整員さんの浴衣姿を、、

まるでご本人のために仕立てあげたかのようにピッタリフィットして、見事に格好よく決まっていたのです!

ということで、たくさんの皆さんのおかげで、無事に着付けショーも終えることが出来ました。

ほんとうによかった~  

実は、風の中でも、私が最後まで笑顔で落ち着いて、着付けることが出来たのには理由があります。

それは、素敵なBGMが流れていたからなのです ♪ ♬

ショーの前、音楽担当の役員さんが「どんな音楽が好きですか」と聞いてくださっていたのです。「おまかせします」と、特に要望を出さなかったのですが、私の大好きな、最高にモチベーションの上がる曲を次々とかけてくださったのです。

実は私、着付けショーでバックミュージックをかけていただいたのは初めてだったんです。もう、うれしくて、うれしくて。無敵のプロレスラー(⁈)になった気分でした!

ふと周りを見ると、観客の皆さんたちも曲に合わせてノリノリでリズムをとってくださっていたのです。ブラジルのお客さんも、パラグアイのお客さんも、そして文化協会の役員さんをはじめとした日系の皆さんも、、、音楽ご担当者さんに心から感謝です。

そして、いらっしゃった全ての皆さんに、

Obrigado(オブリガード)、Gracias(グラシアス)、ありがとうございます  

VCさん、似合ってます!.jpg

次回は、ドキドキしないよう、到着したら早めに衣装合わせが出来るように、事前に細かな打ち合わせをしておくことや、風などへの対策を前もって考えておくことを、固く心に誓いました。

踊るVCさん.jpg

炭坑節 アマンバイ県.jpg炭坑節1.jpg

その後のプログラムも順調に進み、みんなで一緒に盆踊りの定番、炭坑節を踊りました。太鼓部さんたちの力強いリズムと、高原の町に吹く涼しい夜風が、やり切った後の充実感で満たされた身体を心地よく包み込んでくれます。

いいですねぇ~、やっぱり、祭りと言えば、盆踊りですよねぇ。

最後は、夜空を飾る色とりどりの花火を会場いっぱいの皆さんと、感動を分かち合いながら見上げました。

失敗も含め、今日の全ての出来事と多くの人々との出会いに感謝です。

翌朝、昨夜の祭りの余韻が残る文化協会で、婦人部の役員の皆さんにゆかたの着付け講習会をさせていただきました。

皆さん何日も前から準備の日々が続いた上、昨日の祭当日は夜遅くまで大忙しだったというのに、その疲れを微塵も感じさせない明るい笑顔での参加です。

しかも、ほとんどの方が着付け経験者で、嬉しいことに、積極的に質問をしてくださいます。

最後には生き方、心のあり方の核心に迫るような内容にまでお話しが深まり、改めて自身の人生観を見つめ直すことができるくらい有意義な時間になりました。

ブラジルからパラグアイ側の大学に通っていらっしゃるという、日本文化が大好きな女性も意欲満々で参加してくださり、私の方が多くを学ばせていただきました。

今回の活動では、事前の綿密な打ち合わせ、思わぬ事態への想像力と臨機応変に対応できる柔軟さなど、活動する上で大切な多くを学びました。これまで私が十分に準備されていたと思っていたことが、実はまだまだ不十分だったということも教えられました。

アマンバイの皆さま、大変お世話になりました。そして、たくさんの貴重な学びをいただき、ありがとうございました。

次回はもっと充実した活動が行えるよう、万全の準備を整えてまいります!!!!! 

どうか、楽しみに待っていてくださいね。

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