2024/06/01 Sat
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忘れられない食べ物 その7
「今日はどの食材が美味しそうかな~」って、いつものスーパーを見て回っていると、牛乳やチーズ、バター等が並べられた冷蔵コーナーに思わず目を奪われるものを発見しました。
もしやこれは「ロミオとジュリエット」の片方、愛しのジュリエットさまでは?(ロミオがチーズという前提です^^;)
「忘れられない食べ物 その5」で登場しましたよね。そうです!またの名を「ドゥルセ・デ・グァジャヴァ」と言いましたね。
でも、いつもは冷蔵コーナーではなく、多種多様なドゥルセがずらーっと並んでいる常温のコーナーにあるのですが、、、
あなたはどうしてこんな寒い所にポツンと置かれているのですか? と、近づいてよく見てみたら、、
あれっ、ジュリエットじゃない!!
「ドゥルセ・デ・メンブリージョ」と書かれているではありませんか!
メンブリージョって「誰?」、じゃなかった「何?」
どうやら新種の羊羹状ペーストを発見してしまったようです‼
早速調べてみました。
その結果、スペインを中心にヨーロッパでよく食べられている、マルメロ(西洋花梨とも呼ばれる果物)のフルーツペーストとのことで、英語ではチーズでもないのにクインス・チーズと言うそうです!?
ギリシャでは、マルメロは愛と豊穣の象徴とされ、愛と美の女神アフロディーテに捧げらた果実とのこと。まあ、な~んてステキな♡
でも、実はとても硬く、強い酸味があるため、生食には適さず、砂糖で甘く煮詰めてペーストにするとのこと。食物繊維が豊富でペクチンやカリウムによる整腸効果や喉の痛みへの消炎効果など、多くの薬効があることも分かってきました。
しかも、スペインの作家セルヴァンテスの「ドン・キホーテ」にも登場するラ・マンチャ地方のマンチェゴチーズやブルーチーズ等の様々なチーズとの相性が良く、いっしょに食べるととても美味しいとも、、
では、いつもの通り、職場の皆さんと食べてみましょう。
ちょうどその日、Oさんが金柑の砂糖煮を作ってきてくださったので、喉に最高に良い組み合わせになりました!
マンチェゴチーズが手に入らなかったので、先ずはパラグアイチーズに乗せてみました。
みずみずしく爽やかな味で食感も良く、ヨーロッパで愛されているのも納得の美味しさです。
「大予言」で有名な16世紀の錬金術師、ノストラダムスは菓子作りの名人だったとのことで、メンブリージョのレシピを残していたとのこと。そこには『皮をむかずに茹でると香りが良い』と書かれてるらしいです。この爽やかな香りは、ノストラダムスのおかげだったんですね。
でも、あっさりした味のパラグアイチーズでは、なんだか物足りない気がします。
そこで次の週は、Oさんが買ってきてくださったクァルティ・ロロに変えてみました。やはり、こちらのクリーミーなチーズと相性が良いようです。
また、数日後、『ドゥルセ・デ・メンブリージョ・コン・ケソを食べたら、「ロミオとジュリエット」がまた食べたくなりました』と、Oさんが以前とは違うメーカーのドゥルセ・デ・グァジャヴァを買ってきてくださいました。
みんなで仲良くおやつタイムの準備をします。
色だけ見ると、もはや、どっちがグァジャヴァで、どっちがメンブリージョだか分からなくなってしまいました。味も似ているように思われてきます。
そこで、ある日こんなことをしてみました⇩⇩⇩⇩
グァジャヴァとメンブリージョのドゥルセを両方チーズに乗せて、味の違いを確かめることにしました。
その名も、「ドゥルセ・デ・グァジャヴァ イ ドゥルセ・デ・メンブリージョ・コン・ケソ」、またの名を「ジュリエット イ ドゥルセ・デ・メンブリージョ・コン・ロミオ」(「イ」は、英語のアンドと同じく「~と」の意味です。)という、長~い名前になってしまいました。
ロミオが美しい2人をしっかり支え、見た目もお口の中でも、美しさと美味しさが渋滞しています。
自宅でも、Hさんにいただいたクリーム状のチェダーチーズや、Oさんにいただいたケソ・フォンティーナで試してみました。合わせるチーズによって、随分味わいが異なります。オシャレで幸せなおやつタイムをひとりでも楽しんでいます。
皆さんも、いろいろなドゥルセと、いろいろなチーズで、ドゥルセ・デ・〇〇・コン・ケソを楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分のお好みの組み合わせが見つかるかもしれませんね。
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