2024/07/16 Tue
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ラ・コルメナeps.8 大切な式典で【おわら】披露
パラグアイの独立記念日にあたる祝日、ラ・コルメナ88周年の創立・入植記念の式典に参列させていただきました。
この重要な式典で、ラ・コルメナ日本語学校の生徒たちが練習を続けてきた「越中おわら節」の踊りが披露されることになったのです!
昨年の快晴の運動会以来の「宮ちゃんの帰還」ですね。
久しぶりのラ・コルメナは、朝から曇り空で、冷たい風も吹く、肌寒いお天気です。
でも、JICAパラグアイ事務所長さんはじめ来賓代表が慰霊碑に献花するための花束をいつもの優しい笑顔で抱えていらっしゃる日本人会のⅠ事務局長さんを見ると、少しあったかくなったような気がします。
パラグアイの「母の日」前日のこの日、ステージを終えた可愛らしい紳士・淑女から、女性の来賓ひとりひとりにお花がプレゼントされました。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩その時に手渡されたのがこちらの黄色いバラです。
そして、式典の最後を飾って「越中おわら節」が披露されました。
全校生徒の思いを背負って、今まさに踊ろうとしている今回選ばれた子どもたちひとりひとりの表情を見ると、なんだか私の方が緊張してきました。
寒さのせいもあるのか体の震えが止まりません。
何とかみんなの姿を動画に収めようとするのですが、携帯を持つ手の小刻みな揺れはもはや制御不能です!
最初に、女子生徒が日本語で、続いて男子生徒がスペイン語で、これから踊る「おわら節」の紹介文を心をこめて読み上げます。
2人ともとても落ちついた様子です。冷静だけど緩急のある話し方から、踊りに込める思いが伝わってきます。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩こちらが、その内容です。
途中私の名前がスペイン語で紹介される場面では、日本語を読み終えたMさんが、私の席まで降りてきて、耳元で「立って皆さんの方を向いてご挨拶をしてください」と促してくれました。
ますます緊張しながら、言われた通り立ち上がって、後ろを振り返り会釈をします。そして指示されるまま再び着席します。
これだけでも驚きですが、なんと、最後にさらに感動的なサプライズが待っていました!
踊り終えた生徒たちが1列になってステージから降りてきて、真っ直ぐ私の前まで歩いて来ます。そしてひとりひとりが私とJICAパラグアイ事務所長さんの前で立ち止まり、深く丁寧なお辞儀をしてくれたのです❣
それから整然と退場して行きました。目頭が熱くなるのを感じながら、真っ直ぐに背筋を伸ばして堂々と歩く後ろ姿が見えなくなるまで心からの拍手を送りました。
ステージへの入退場といい、その後の所作・立ち振る舞いといい、なんと立派だったことでしょう。
みんな、すごい!
実は、この式典に向けて、全校登校日の金曜日午後に2回、ZOOMでのオンライン指導を実施していました。
踊りの指導をオンラインで行うのは私もラ・コルメナ日本語学校の先生たちも今回が初めてだったので、お互いにうまく指導が進められるかという不安もありましたが、事前にWhatsAppで打ち合わせを行ったり、資料を送ったりして準備を進めました。
実際に出向いて練習することがなかなか難しいことを考えると、このような機会が得られたこと、何よりも日本語学校の生徒全員とまた会えることに感謝しながら、与えられた短い貴重な時間内でより効果があがるよう、踊りの指導内容を厳選して練習することにしました。
初日は1コマです。Wi-Fi環境が不安定で時々繋がらなくなり、音声や映像が途切れがちでした。終わりの時間が時間が迫ってくる中で、なかなかプラン通りには進みません。ついつい声が大きくなってしまいます。1時間があっという間に過ぎ、次のオンライン授業までの練習課題を伝えて終了しました。
広いサロンでのオンライン授業を終えて、オフィスに戻ると、「声がここまで聞こえてきましたよ。」って、、、「すみません。」お恥ずかしい限りです。
Wi-Fi環境に負けないようにと、だんだん熱くなって、無駄に大声を張り上げて叫んでいたようですね。職場の皆さま、お仕事中たいへん失礼いたしました^^;
2回目のオンライン授業は3コマです。前回よりネットの繋がりも比較的良好で、生徒たちひとりひとりの姿がよく見えるように、なるべくカメラの近くを通るようにお願いして踊る様子を確認しました。前回よりも具体的に生徒たちに声を掛けることができ、日本語学校の3人の先生方(K校長先生、Y子先生、M先生)とも短時間でしたがやり取りもできました。
最後に、本番までの課題を伝え、式典当日は自信をもって堂々と踊ってほしいと伝えました。
そして迎えた本番当日。
練習した生徒全員ではなく、選抜メンバーによるステージではありましたが、みんながどれだけひたむきに課題に向き合って練習をしてくれたかが十分に伝わってきました。
同時にいかに本番に強い子どもたちかということも、改めて知ることができました。
式典の後は町中の人々が沿道を埋め尽くす中、学校や組合、スポーツクラブなど、様々な団体ごとのパレードが行われました。
次々と各所属団体のユニフォームに着替えた生徒たちが目の前を通り過ぎていきます。先ほどおわら節を踊りきった生徒たち、今回ステージには立たなかったけど、オンライン授業で張り切って踊っていた生徒たち、そして「おわら節」の本場、富山市立八尾中学校とのオンライン交流に参加した、ついこの前まで中学生だった懐かしい卒業生たち、、、、、
来賓席の前から2列目からひとりひとりの顔を見つけるたびに一生懸命に手を振って拍手を送りました。気が付いてくれたかなぁ〜。
みんな、寒い中最後までよく頑張りましたね !!
みなさんの立派な姿をしっかり目に焼き付けましたよ!
お疲れ様でした。 ありがとう❕❕❕
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