2021/06/11 Fri
活動
ベトナムのコーヒーと日本との関係


皆さん、こんにちは!
ベトナムのラムドン省ダラット観光促進部で活動している三好です。
この写真は、配属先の観光促進部のメンバーとの写真です。三好は一番右の太っている男性です。
ダラットで野菜ばかり食べているのですが、やや太めに写ってしまっただけです!
さて、本題に移ります。
皆さんは、ベトナムのコーヒーを知っていますか。
ベトナムは、世界第2位のコーヒー豆輸出国となっています。
そのベトナムの中でも任地ダラットはコーヒー豆の一大生産地となっています。
この記事では、それぞれ違う種類のコーヒー農家を紹介します。
世界には大きくわけてアラビカ種とロブスタ種のコーヒーがあると言われています。
〇アラビカ種は栽培しにくく収穫量が少ない特徴があり、高品質なものが多いと言われています。
〇ロブスタ種は栽培しやく、収穫量が多い特徴があり、比較的低品質のものが多いと言われています。
ベトナムにて活動している任地ダラットの概要記事はこちらから


この写真に写っているのは、ベトナム少数民族コホ族、コーヒー農家4代目のローランさんと夫のアメリカ人ジョシュさんです。
二人は、ダラット郊外でアラビカ種のコーヒー農家とコホコーヒーカフェを運営しています。アラビカ種は高地栽培に適しており、高品質のコーヒーを作ることができます。
少数民族コホ族は環境に優しいコーヒー栽培づくりを代々目指しており、古くからのやり方を受け継ぎながら、最新技術を取り入れてコーヒーを提供しています。
無農薬でコーヒーを栽培し、手作業でコーヒーを収穫します。手作業と機械を使いながらコーヒー豆を丁寧に精製していきます。その一方で、コホコーヒーのカフェでは、紙のコーヒーフィルターを採用しています。ベトナムでは紙のフィルターは少数派で、多くのカフェが伝統的なベトナムのコーヒーフィルターを使い濃いコーヒーが好まれています。
ジョシュさんは、本当に高品質を目指すなら、ベトナムの伝統よりも味を優先する必要があると語っています。
そうしてできたコーヒー豆は、世界中に輸出されます。日本では、LIGHT UP COFFEE代表の川野さんがローランさんのコーヒー豆を輸入し、スペシャルなコーヒーとしてカフェで使っています。また、川野さんは、日本人をローランさんの農園に招待するコーヒー農園体験ツアーなども企画し、コーヒーを通した日越の交流をされています。
私が日本語発信で使っているブログでは、ローランさんのカフェや日本人との関わりなどを取材しています。


こちらの写真は、ダラットの隣の都市のバオロック市のコーヒー農家トイさんの写真です。
トイさんは、ロブスタ種のコーヒー農家で、コーヒー豆を世界中に輸出している農家でもあります。
本来、ロブスタ種のコーヒー豆は、品質が悪く評価されていません。トイさんは、独自の取り組みからこういった現状を打破すべくコーヒー豆の高品質化に取り組んでいます。
トイさん曰く、
コーヒー豆をただ栽培するだけでは足りず、どうしたら、評価されるかを知る必要があると語っています。
トイさんの高品質化の取り組みとして、完熟豆の糖度を測ること、正しい時期に収穫すること、温度管理、保存方法、適切な水分量など細かく管理を行っています。
そうして、適切に管理されたトイさんのコーヒー豆は、SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)から高い評価をもらい、世界中からコーヒー豆のオファーや農園視察に人が訪れます。日本では、八コーヒーの黒田さんがトイさんと協力しながら、コーヒー豆を販売をしています。
黒田さんの招待で、トイさんは日本のコーヒー展示会にも出店した経験もあります。
トイさんは、コーヒーの高品質化を目指すことで自分や従業員の人生が変わり、世界のコーヒー市場で勝負できていると語っています。
トイさんは得た技術を周りの農家にも共有し、ベトナムのコーヒー豆栽培の技術向上活動に取り組んでいます。
私が日本語発信で使っているブログでは、トイさんのサクセスストーリーや黒田さんとの関わりを取材しています。
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