JICA海外協力隊の世界日記

Mori先生のLet's go! ヤップ島!

何度も何度も...感動!!

灯された聖火!!!

ミクロネシアの10カ国・地域による4年に1度のスポーツ大会「Microgames」がいよいよ開幕しました。

7月15日(日)には開会式が行われ、それぞれのチームが行進。特に私たちチームヤップは開催地ということでその日はとても緊張感に包まれていました。

そんな開会式の1時間前、突然担当の方から私が呼び出されました。何かまずい事をしてしまったのかと心配になったのですが…

「陸上競技のチームから聖火ランナーを二人出してもらえないか?」

と直前になっての大役の要請。(かなり無茶な要請だと担当者も自覚されていたようで、苦笑されていました…)

こうなったら選手にお願いするしかありません。さすがに開会式のクライマックスを台無しにはできない!!!

候補となりそうな選手を考えた末、兄弟の二人にお願いすることに決定。

急な要請で多少の戸惑いはあったようですが承諾してくれました。

彼らは400mリレーでも第3走者と第4走者としてバトンパスの練習をしてきました。しかもアンカーの弟はまだ高校生、未来あるヤップ人の若者が大役を果たすことに異論はないでしょう!!!

開会時間が少しずつ遅れ、関係者の一通りの挨拶があり…と次第に辺りが闇に包まれていきます。

そして真っ暗になった場外の道から聖火が運ばれ、弟の彼がトラックを一周して見事に開会を告げてくれました。

さて競技の方ですが、16日(月)から順次開始されています。

写真はレスリング・グレコローマンスタイルです。

セコンドは頼れる同僚のラリーさんが務めます。いつもは優しい彼ですが、この日は試合前の計量時からファイターに変身していました。彼の叱咤激励に応え、この日は金1つ、銀2つ、銅3つのメダルを獲得!

すごい勢いです!!!

そして忘れるなかれ、陸上競技も始まっています。

この日は円盤投、100m、400mに私たちの選手が参加しました。

そして…

なんとなんと…

円盤投にて見事銅メダル獲得です!!!

競技中は順位が目まぐるしく変わり、特に3位は大接戦。私は途中から順位を追うのを止めて、助言に徹していました。そして順位争いのことは一旦頭から消えていました。

競技が終わって場内放送で選手の名前が呼ばれた際、あまりにも想像できなかったことだったので何度も何度もアナウンサーに確認してしまいました。

こんなに幸先のいいことが起こってしまっていいのだろうか?と思いますが、選手の努力に感謝したいと思います。

彼の活躍が刺激になったのか、ほとんどの選手がデビュー戦であるにもかかわらず、果敢に攻めの走りを見せてくれています。

聖火ランナーの高校生の彼も、400m走において、他チームの歴戦の猛者たちを相手に300m付近まであわや…と思わせる勇気の走りを見せてくれました。

最後は力尽きてしまいましたが、苦しいことから逃げずに戦った彼に感動しています。

本当に今、2年近くここにいて良かったと思えています。

他国・地域からのチームの熱の入った応援や観戦マナーから、ヤップにも陸上競技の熱が伝わって欲しいと切に願います。

ポンペイ州やチューク州といった同じミクロネシア連邦を構成する地域も今回はライバルとして戦っています。彼らの勢いは本当に素晴らしい。そしてパラオや米領グアムも負けじと高い競技力を発揮しています。

この日最後の100mでマイクロネシア最速の男となったのはナウルからたった一人で参戦の選手。あっぱれです!

このヤップ島で陸上競技が行われている。

感動しています…

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