JICA海外協力隊の世界日記

海の声が聴きたくて

ECO-YOUTH

アッサラームアライクン!

モルディブは現在雨季に入っています。
雨季といっても基本晴れの日が多いのですが、
いきなり雨が降ったと思ったら数分後には快晴になります。
最近、やっと雨が降りそうな雲行きを判断できるようになりました。

今回は私の配属先であるNGOECO-YOUTHについて紹介します。
配属先の事業内容は青年の社会活動への参加、
コミュニティー活動活性化のために設立されたNGO団体です。

現在主に行っている活動は色々あるのですが、私が携わっている活動は、
団体が所有している圃場での自給可能な野菜栽培です。

実はモルディブで消費される野菜や果物のほとんどがスリランカ、
インド、オーストラリアなどからの輸入野菜で、
モルディブの野菜は高いのです!

規模が大きく環境に恵まれた島では野菜栽培が可能ですが、
ほとんどの島は規模も小さく木が少ない。
ナイファル島もその一つで、木が少なく、ほぼ輸入野菜に頼っています。

そこでNGOは現在、自給可能な野菜栽培に取り組んでいます。
2014年からJICA草の根技術協力によって、
日本の農業専門家が技術移転のため、
定期的にナイファル島を訪れています。

私の活動はNGOメンバーと一緒に野菜を作りつつ、
自分の持っている技術や経験、知識を共有することを目的としています。
その他には家庭菜園を行っている各家庭へ巡回し、
技術向上のアドバイスも行います。

着任し最初に圃場を見て思ったのは、「なんか全体的に雑で無駄が多い」
土壌には白い砂にたくさんのサンゴの破片があります。

この土地で野菜栽培ができるのだろうかと、
不安になった着任1カ月目でした。

問題点はその他にもあります。
現在7人ほどのNGOメンバーが活動していますが、
みんなそれぞれ仕事を持っており、
活動時間は仕事終わりの夕方4時から6時半までの2時間半。

この活動時間の短さにビックリしました!さすがモルディブ人。


そして時には疲れて圃場に来ない日があります。
来ても夕方6時くらいに訪れます。

モルディブの夕方は一番涼しく人々が活発に活動する時間帯。
運動場ではサッカーを楽しむ人々、
家族で散歩に出かける人々、
バイクでドライブする人々など。

NGOメンバーも時には家族との時間を大切にしたり、
家でのんびりしたり。

圃場で私一人だけという日が何十日も続きました。(笑)


しかし野菜は毎日の手入れや管理、潅水が大事です。
植物の様子も観察し、日々の変化に気づいてやらなくてはいけません。



その感覚がないモルディブ人。
「種まいて植えればいいのだろう、時々見てやればいい」
という考えがあるようで、なかなか理解してもらえません。

正直、この考え方やモルディブ人の大雑把でのんびりした性格に
まだ慣れていません(笑)。

時にはイライラすることもあり、
「まだ自分は日本人だなー、順応できてないな」
と考えることも多々あります。

このように私の活動は未だに変化はありませんが、
気長に少しずつ地道な活動を行っています。

それでは次回をお楽しみに!! シュクリヤー(ありがとう)

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