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こんにちは。

マダガスカル生活も約9ヶ月になります。本当にあっという間です。

日本は梅雨入りの時期で蒸し暑く生活しづらい時期になってきていると思います。マダガスカルは冬入りし、特に朝と夜は寒くなってきました。

比較的高地に位置する私の任地では、特に明け方は霧が凄く、視界が十分に確保できません。それでも日中の太陽が出る時間帯は過ごし易い気温になります。気温差が激しいので、体調管理に気を付けながら活動していきます。

今日は6月の初旬に実施した、日本祭りの様子をレポートしたいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大で、関係者は緊急帰国を余儀なくされ、ボランティア活動が止まってしまいました。

それから、数ヶ月後にコロナ禍で制限付きのボランティア活動が再開され、私たちがマダガスカルに派遣されました。

今回の祭りは、同期隊員が開催し、私も参加しました。ボランティア活動が再開されてから初めて開催された日本祭りです。

数年前も、同様に日本祭りは隊員の複数の任地で開催されていました。

今回の祭りのテーマは「（N）AKAMA仲間」です。

マダガスカル語で「AKAMA」と言う単語が、日本語の仲間を意味します。一文字違いですが、とても似ています。

「マダガスカルと日本が仲間として絆を深める。」と「協力隊の仲間が任地に集まり、日本祭りの開催する。」

このような意味合いが込められたテーマとなっています。

ボランティア活動の目的の1つに、「異文化社会における相互理解の深化と共生」があります。

まさに、マダガスカルで日本祭りを開催し、文化交流をする事で、お互いの文化や価値観に触れる事ができる機会だったと思っています。

協力隊隊員も数名任地から駆けつけました。自分の活動を紹介する事ができるブースやポスターも準備して、祭り参加者からのリクエストに応えたり、自分の活動を認知してもらったりして、マダガスカルで日本人は、どこで何をやっているのか詳しく伝えることもできたと思います。

浴衣を着て写真撮影するブース、日本食を紹介するブースを設けました。

マダガスカル人にとってはどちらも初めての経験です。

浴衣の着付け、写真撮影のブースは、マダガスカルの女性に人気でした。

日本食ブースでは、マダガスカルで全て入手が可能な食材を利用して、オリジナルのお好み焼きを食べてもらいましたが、こちらも大盛況でした。

ボランティア隊員とその所属先スタッフによるダンスも盛り上がりました。

今回は、数年前日本で流行った「パプリカダンス」を踊る事になっていました。練習の様子を見た訳ではありませんが、本番の完成度から、限られた時間で一生懸命に練習したことを感じ取る事ができる完璧なダンスでした。

その他にも、日本の祭りでも実際にあるような、輪投げのブースも設けていました。

子供から大人まで大勢が挑戦していましたが、意外とみんな大苦戦していました。これもマダガスカルで入手できるもので作ったので、子供たちが学校などで、自分達で輪投げを作って休み時間に遊ぶ様子が見れたらいいですね。

日本に関連することで、丸バツクイズ大会を実施しましたが、これはいろんな意味で大変でした。学校終わりに祭りに来た子供たちが参加したことで盛り上がりましたが、参加人数が思っていたより多くて進行するのが難しかったです。それでも、このクイズで日本に興味を持ってくれた子供や、普段日本人が食事する際に使用するお箸の体験もできたので、充実した時間になったのではないでしょうか。

終始盛り上がって大成功で終わったと思います。

この祭りの準備は数ヶ月前から始まり、開催する村が任地のボランティア隊員2名と所属先スタッフが何度も話し合いを行い、当日を迎えたのだと思います。日本人だけの力ではなく、いかに任地のマダガスカル人スタッフや村の住人と協力して、祭りの準備から、祭りの片付けまでたくさんの場面で交流できる時間が確保されているところに、工夫しているなと思いました。

普段は隊員の所属先も、生活する任地も異なります。任地によっては数名の日本人が生活している環境もありますが、それでも数名しかいません。今回の祭りの様に、普段一緒に活動できない、同期隊員の任地に行き、そこで生活するマダガスカル人と交流する事は、重要な機会だと振り返ります。

同じ環境で生活し、ボランティア活動をしていると、自然と自分の考え方も、モノの見え方も、活動も数個のパターンで完結する事が多くなってきます。そんなことを思っている時期に、今回の祭りに参加できたことは自分にとってとてもポジティブな影響がありました。

次回の日本祭りは、違う任地で開催予定です。

回数を重ねるごとによりパワーアップした日本祭りを、マダガスカル人と協力して開催していきたいと思います。

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