JICA海外協力隊の世界日記

南の国で燃え尽きることができるかも

教師海外研修

 2003年から、毎年のように集まっている仲間たちです。私の一時帰国にあわせて集まってくれました。パプアニューギニアに出発する直前には、10人くらい集まってくれました。

 私がJICA海外協力隊を志望するようになった理由の一つに、JICA教師海外研修の経験があります。JICAが国内地域ごとに募集しています。JICA関西については、下記をご覧ください。

https://www.jica.go.jp/kansai/enterprise/kaihatsu/kaigaikenshu/index.html

 20038月に、ケニアに派遣されました。当時は、関西と中部の高校教員15名が1つのグループでした。50歳代の男性地理教員と30歳代の女性英語教員が多かったです。同僚に教師海外研修の経験者がいたので、研修申込書類の書き方のアドバイスをもらいました。校長が国際交流に熱心な人だったので助かりましたが、部活動の合宿付き添いの調整には苦労しました。

 事前研修が東京で23日あり、開発教育ワークショップ等で意識を高めていきます。初めて経験したバーンガというワークショップには驚きました。

 ケニア滞在は10日間で、首都ナイロビはポートモレスビー同様極めて治安が悪く、歩けるのはホテル裏の高級スーパーの中だけでした(その時ガイドをしてくれた現地人のピーターさんは、数年後に自宅に入られた強盗に射殺されてしまいました)。青年海外協力隊の配属先と住宅、JICAが援助してできた病院や大学、NGOの活動現場などに行きました。エイズ対策として、カウンセリングが重要であることを初めて学びました。有名な所では、ナクル湖、グレートリフトバレー、ケニア山に行きました。

 100万人が住んでいるキベラスラムでは、排泄物による悪臭が衝撃でした。日本のNGOが運営するスラムの中の音楽教室には、ソウルオリンピックのマラソンで銀メダルをとったダグラス・ワキウリさんもいました。空腹を紛らわすために、シンナーを吸う子も多いそうですが、音楽教室にはシンナーを我慢して来るそうです。子どもたちの歌を聞いているうちに、鼻水をすする音が聞こえてきました。泣けてくるんです。私もそのうちの1人でした。

 その後の人生に大きな影響を与えた研修旅行でした。現職教員のみなさん、夏休みも忙しいでしょうが、少々の無理をしてでも参加してください。必ず、それだけのことをする価値があります。

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