JICA海外協力隊の世界日記

南の国で燃え尽きることができるかも

日本映画会

 日本大使館主催の日本映画会が、2週連続で私の大学で行われました。大使館職員から相談されて、時期・実施会場の選定に苦労しましたが、結局大学が毎週実施している『木曜夜の映画会』の一環に組み込まれました。治安の悪い首都ですが、寮に住んでいる学生が多いので夜の開催も可能です。隣接した教員住宅に住んでいる人も多いです。私は夜の家路が危ないので、エスコートカーを呼びました。夜の運転は緊張しました。

 大学がA4のポスターを作り、学科の専攻ごとくらいの掲示板に貼ってありました。私も日本語履修者には授業で知らせ、知り合いの先生や日本語授業脱落者、来年日本語を履修したいと言ってきた学生等、日本に関心を持っている人にはメールで宣伝しました。

 ウズベキスタンでも同様の映画会がありました。今回の同期派遣の他国の隊員からも「映画会があったよ」と聞いています。世界中の日本大使館が開催しているようです。今回はオーストラリアからDVD、ブルーレイを取り寄せ、著作権の関係で選べる映画は限られていて、選定に苦心したそうです。音声は日本語で、英語字幕付きです。

 1回目は『Ballad』。戦国時代の姫と侍大将の恋と現代からタイムスリップした家族の話です。主演は新垣結衣と草彅剛です。

 予定の午後6時になっても、ほとんど人は来ません。上映が始まってからも入場が続き、半分以上過ぎてからも入ってくる学生がいました。まさに、パプアニユーギニア時間です。終わった時には、7080人くらいいたでしょう。日本語履修者や日本留学経験のある先生の顔も見えました。

 日本のDVDが悪いのか、大学の機器が悪いのか、何回かの中断がありましたし、画質、音響ともに悪かったです。あれでは、新垣結衣の魅力は伝わらなかったでしょう。しかし、楽しんでもらえたようです。英語字幕のせいか、映画内容以上に笑っていました。例えば、「Princess is hot.」で結構笑っていました。hotにはsexyという意味もあるそうです。日本語では「姫はみんなに好かれている」と言っていました。そういえば、「パプアニユーギニア人は笑いの沸点が低い」と言っていた隊員がいました。

 2回目は『Happy Flight』です。綾瀬はるか主演のコメディです。もっと笑うかと思っていましたが、まあまあの笑いでした。字幕だけでは早い展開についていけないのかもしれませんね。正露丸がぶちまけられて匂いが広がる場面で、字幕が「stomach medicine」だけでは笑えませんね。観客は60人くらいでした。100人は来てほしいなあ。直前に知り合った、日本の近代化に関心を持っている学生は来てくれていました。次の機会までに、日本に関心がある人のストックを増やしたいと思います。 

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