JICA海外協力隊の世界日記

南の国で燃え尽きることができるかも

日本への留学

 突然1人の男子学生、ジェリ-が私の部屋に来て、「来年、日本語を勉強します」と日本語で言いました。「来年、日本語の授業を履修したい」と英語で言ってくる学生は時々いますが、日本語で言ってきたのは初めてです。しかも、結構話せます。readingwritingはもっとできると言います。 

 少し話して分かったのですが、1年間琉球大学に留学していた学生です。「留学している学生がいる」とは聞いていたのですが、帰国後すぐに田舎に帰っていると思っていました。つい最近帰って来たそうです。パプアニユーギニア大学は琉球大学、早稲田大学と提携を結んでいて、各大学に毎年12名1年留学できます。日本語講師が学生を推薦することになっています。

 今まで会った、1年留学から帰って来た学生は、すべて帰国後の日本語空白がかなりあった学生ばかりでした。1年留学の割にはあまり話せませんでした。やはり、言語にとって空白は厳しいですね。

 しかし、彼の日本語履修には問題があります。日本語講座は1年間履修して単位認定する科目です。彼は、一昨年の後期を修了せずに日本に出発したのかもしれません。そうであれば、彼は来年の前期からの復帰ができず、後期からの復帰になります。日本語は後期から始めることはできません。彼の1年前に帰って来た2人の女子学生はそうなってしまいました。1年間の留学のために、2年間休学することになったのです。まあ、それでもみんな留学します。最短期間で大学を卒業しても、すぐに就職できるのは1~2割らしいですから、少々の卒業の遅れは問題ないのでしょう。ジェリーには、「いつから大学に復帰できるか」を学生サービス部で確認するように言いました。

 今も1人の女子3年生、マーリーの早稲田大学1年留学に関する事務作業が進められています。奨学金が出れば、来年9月から日本に行けます。彼女は「出発前に全科目を修了したい」と、いろいろ交渉していました。授業は9月20日くらいまであって、試験が10月上旬まであります。なんと、「各科目の先生が早く成績を出してくれたら、修了できる」という回答を学生サービス部から引き出しました。まあ、「早く成績を出してもらう」というのが、たいへん困難なことなのかもしれませんが。

 マーリー、頑張れ!

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