JICA海外協力隊の世界日記

南の国で燃え尽きることができるかも

そのごみ、誰かが分別してるかもしれません。

 スーパーの駐車場のごみ箱から、ペットボトルと缶を分別している子ども連れの女性に写真を撮らせてもらいました。左手前がペットポトルで、人に隠れて見えにくくなっていますが、袋に入った缶もあります。1kg、23キナ(6699円)で売れると言っていました

 ごみ分別の指示はありません。しかし、収集車の人が缶を分別しているのを見ました。大学でも清掃員がごみ箱から缶を出して、踏みつぶしてました。日本人会で行った海辺の村でも、私たちが出したごみ袋の中から村人が缶を選り分けていました。分別場面をよく見かけます。確実に、首都にはリサイクル市場があります。ある地方隊員からは、「教育として子どもには分別させているが、後で全部一緒にしていた」という話を聞きました。リサイクル市場がない地域もあるのかもしれません。

 首都郊外の宗教系の大学で、一般ごみと缶のごみ箱が分けられているのを見ました。写真のピントが合ってなくて、すみません。左が缶用のカゴで、右が普通ごみ用のごみ箱です。ごみ箱が分けられていたのを見たのは、8か月でこの1回だけです。

 地方の都市では、プラスチック袋を出さないようになったスーパーもあります。この国でも、新しい動きが始まっているようです。

 前回派遣されたウズベキスタンでもごみ分別の指示はなかったのですが、缶、ペットボトル、紙を収集車の人や貧しそうな人が分別しているのを日常的に見ました。生ごみの中に手を突っ込んで、売れそうな物をさがしていました。職場の清掃のおばさんに、「分別して出してくれたら助かる」と頼まれたこともあります。

 私はアパートでも職場でも、ごみ置き場のごみ箱の横にリサイクルできる物を置くようにしていました。売れる物を探している人がいたら、直接手渡したこともあります。「トーリカブマーガ(ロシア語で「紙だけ」)」と言って渡すと、笑顔で受け取っていました。

 分別の指示がない国でも、そのごみ、誰かが分別してるかもしれません。

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