JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

女性省年に一度のビッグイベントNational Women's EXPO

私が所属している女性、子ども、社会的保護を管轄する女性省では年に一度Fiji National Women's EXPOを開催しています。コロナの影響で一時中断していて久しぶりの開催となりました。

このEXPOは日本の甲子園のような感じで、中央、東部、西部、北部の各地域で行われるEXPOで選ばれた村の女性たちが、植物で編んだマットや伝統的な衣装、バッグ、絵など各々の作品を持参します。各地域から100名ずつ選ばれて参加するのですが、今回の最終的な参加女性の数は306名。100人近く少ない。その理由は様々です。本人や家族が急病、子どもの学校関連、行く気がなくなったなど。特に今年は開催予定初日にサイクロンの影響を受けたため、開催が1週間後ろ倒しに。たくさんの島から形成されているフィジーでは首都に出てくるのに船で片道1週間の旅をしなければならない地域もあり、島を渡って来るのも容易ではありません。

このEXPOは女性の地位向上、社会進出を促す一環として、村で様々な活動をしている女性にもっと脚光を当てようと行われているものです。とはいえ、フィジーの農村部では貯蓄の習慣もあまりなく銀行口座を持っている人も少ない状況。彼女たちが首都まで出てくる交通費、宿泊費、食費を自分たちで賄うのは大変なことです。そこで前回までは政府がEXPOに出展する女性たちには全てをサポートしていました。しかし、昨年12月に政権が交代し政策が変わったようで、宿泊費、食費の補助は前回同様全額補助でありつつも、交通費は一律で一部のみの補助となりました。それも人数が減った理由の一つかもしれません。

それにしてもフィジー全土からこれだけたくさんの女性たちとその作品が集まると圧巻です。そして参加している女性たちはみんな元気いっぱい。音楽に合わせて踊ったり大きな声で笑ったり、とても楽しそうでした。中でもメインイベントは村の女性が縫った衣装を紹介するファッションショー。リゾート部門、伝統部門など部門別にモデルさんたちが衣装を身に纏って紹介。特に伝統部門の衣装は私にとっては新鮮でした。

「村の女性たちに光を当てる」

そこには裏方がいます。女性省で働くすべての職員とボランティアが、早朝から夜中まで働いていました。

私もデータを集計するチームとして参加。

夜中まで大音量の音楽と職員の笑い声が響き渡り、時には踊り出す。見てるこちらも楽しかったのですが。。。

これ、日本人だったら業務に集中して半分の時間で終わらせるだろうなと、異文化を感じる一コマでもありました。

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