JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

フィジーのアットホームなクリスマス

昨日は12月25日、クリスマス。

キリスト教徒が多いフィジーではクリスマスは一番大きなイベントです。政府関連機関で働く職員にはクリスマス前の10日間の間、勤務時間内に1人1回1時間のお買い物の時間が許可されます。とは言ってもフィジータイム。お買い物に行った人がなかなか戻ってきません。1時間のお買い物の時間は2時間にも3時間にもなります(笑)

今年のクリスマスの日は同僚の家族、親戚のクリスマスパーティに招待してくれました。

ありがたい。

彼はフィジーの伝統的な村に住んでおり、フィジーのクリスマス文化を体験させてくれました。

2時間半にも渡る早朝礼拝の後は親戚一同で朝食。

その後はこの日のご馳走の準備に取り掛かります。子供から大人まで、男性も女性も全員で手分けして!

メインは何といってもロボ料理。南太平洋の国々の伝統で国によって名前が異なるようですが、フィジーではlovoと呼ばれる蒸し焼き料理です。

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地面に穴を掘り、熱々に加熱した石を敷き詰めた上に料理を並べて上からバナナやタロ芋系の大きな葉っぱを覆い被せてじっくり蒸します。

今回のロボ料理は以下の3つ。

まずはクリスマスに欠かせないローストチキン。

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人数が多いので鶏4羽分に下味をつけてロボで蒸し焼きに。オーブンを使うよりもずっと柔らかくジューシーで、燻製のようにスモーキーな香りがまた食欲をそそります。

タロ芋の葉っぱをココナッツミルクソースと共に蒸したパルサミ(ロウロウ)。

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タロ芋の葉っぱを集めてくるところからスタート。そして葉っぱの大きさ別に大中小に分けてそれぞれを重ね合わせ、間にココナッツミルクソースを挟んでアルミホイルで包みます。熱々のうちに食べるパルサミは最高です。

3つ目はファラウと呼ばれるココナッツ蒸しパンのようなもの。

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小麦粉にココナッツファインとココナッツクリームを加えて混ぜた生地を葉っぱで包んで蒸し焼きに。じっくり時間をかけて蒸しているので葉っぱの香りも移って美味しいココナッツ蒸しパンになります。もちろん、ココナッツも近くのココナッツの木からの恵みをいただきます。

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その他にもタロ芋やキャッサバを蒸すチーム、バーベキューをするチーム、それぞれがお互いに助け合いながら準備。

10時半から支度を始めて約5時間!3時半にやっとランチ。だいぶ遅いランチでしたが、みんなで準備をしながら時には歌ったり踊ったり、子供とはしゃいでみたり世間話をしてみたり。ロボを待っている間にボーっとして風を感じてみたり。なんて贅沢な時間なのでしょう。日本のようにきっちり時間で動くのには馴染みがあります。でもお休みの日はこれぐらいのんびりでもいいなぁと思ったひとときでした。

ところで、フィジーでのビッグイベントであるクリスマス。ご馳走やプレゼント、教会への献金など大金を叩くため、クリスマスのために個人のローンを組むことも多いそうです。今回お邪魔した同僚は計画的に貯蓄をしていましたが、実際にローンを組んだと話す同僚もいました。貯蓄が根付いていないフィジーのあるあるのようです。

着任早々から貯蓄と帳簿の付け方について、村を訪れる度に女性グループに説明をしていますが、来年も「貯蓄のススメ」を行脚してまわろうと決意を新たにするクリスマスシーズンでもありました。

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