JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

トンガ文化が存続するモアラ島

フィジーの東部にあるモアラ島に出張で行ってきました。

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かつてはトンガ王家一族が住んでいたというモアラ島にはトンガの文化が生きていました。

例えば、あいさつの言葉。フィジー語で「こんにちは」は'Bula(ブラ)'、「さようなら」は'Moce(モゼ)'です。

一方モアラ島ではあらゆるあいさつの言葉を'Malo(マロ)'と表現します。

実はこの'Malo'、トンガの言葉なんです。トンガで「こんにちは」は'Malo' e lelei'、「さようなら」は'Malo aupito'と表現します。出張に同行したフィジー人の同僚たちはモアラ島の方言だと言っていましたが、元を辿ればトンガから由来した言葉です。

正装にも違いがありました。

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写真の向かって右側の女性が腰に着けているベルトのようなものはトンガの伝統です。モアラ島の女性たちは冠婚葬祭や行事などで正装の時にはこのベルトを身につけます。

そして建築物。

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曲線を描く建築はトンガで見られる形で、フィジーの首都スバでもトンガの人たちの教会で見られる形です。

4代前の先祖がトンガから来たという女性にフィジーの国に生きることについて質問しました。彼女曰く、自分はフィジー国民だけど自分たちの中にはトンガの血が流れているしその文化を忘れていない、そして首都から離れた離島で暮らしているのでそれほど影響はないよ、とのことでした。そして今日一日が楽しければいいじゃない!とも。その辺りはフィジーの国民性なのか大洋州全体の性質なのか、南国だなぁと感じました。

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