JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

埠頭がない!

フィジー東部にある島、モアラ島、トトヤ島、マツク島を巡ってスバに戻るフェリーは基本的に月に2回の運航です。この3つの島の中で中心となっている島がモアラ島で、時々4つの村を経由することがあります。しかし、埠頭があるのはナロイ村だけ。

では、残りの3つの村にフェリーが経由する場合、どのようにして乗客の乗り降りを促し、荷物を運ぶのだろうと疑問に思っていました。

埠頭がない村にフェリーが近づいたとき、まだ村が遠くに見えている場所でフェリーのエンジンが止まりました。そして小さなボートがどんどん近づいてきます。

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荷物を積んでいるフェリーの1階部分に下りてみると、手前は荷物をまとめてフェリーから降りる準備をして待っている人たち。そして、ここからフェリーに乗る人を乗せてフェリーに近づいてくる小さなボートが遠くに見えます。

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言わば小さなボートは水上タクシーのようなもので、乗客を乗せて海上に停泊しているフェリーに近づき、その乗客をフェリーに降ろしたら今度はフェリーを降りて村に向かう人々と荷物を乗せて村へ戻っていきます。

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フェリーもボートも海上にプカプカ浮いた状態で波も押し寄せては引くため、乗り換えるのも荷物を運ぶのも一苦労。

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島内には一部、オフロードが通ってはいるものの、タクシーはなく、自家用車を持っている家庭もほとんどありません。また村によっては道路も通っていないため、埠頭があるナロイ村に向かうのも困難だったりします。そのため、海上で乗り降りしているのです。

道路が整備されるか埠頭が他にも整備されれば便利になるのに、と思う一方、この美しい島の自然を壊してほしくないという気持ちも交差する一場面でした。

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