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女性省では2023年から女性の個人事業主を応援する助成金があります。私の配属先である中央地域事務所では、2023年に9名、2024年に6名、2025年に3名がその対象となりました。対象人数は年々減っていますが、その分、一人当たりの助成金の額は上がっています。

昨年対象となった女性の一人がこちらの女性。彼女は何に対してもとても意欲的な女性で、シェフとしての腕前もありながら、今は仕立て屋を営んでいます。

昨年、2024年までに選ばれた個人事業主を集めてビジネストレーニングを行ったとき、自己紹介を兼ねてそれぞれのビジネスへの思いを語ってもらいました。そこで最も印象に残ったのが彼女です。彼女は40フィジードル（日本円で約2500円）を初期投資にして仕立て屋を始め、徐々に顧客を増やし、収益を貯めて家庭用ミシンから工業用ミシンに買い換え、今では工業用ミシンでもより性能の良いものに買い換えられるまでになりました。

モニタリングの一環として彼女のビジネスの状況を聞いた時も、一人で経営していくには十分な顧客を持っている、という答えが返ってきました。

フィジーでは男女関係なくビジネスが長続きしない傾向にあります。そのような中で彼女の回答はとても頼もしく、安心感があります。

その後も今後のビジネス展望について色々と話をしました。意欲的に取り組んでいる人との話は尽きません。私の経験からも提案をしながら楽しい時間を過ごしました。

彼女は、日本に帰国した後でも遠くから見守っていきたいと思える女性のうちの一人です。