JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

ティリバ村の生活ーその3ー

前回のカンダブ島出張では他の村を訪れることができました。島の外周をボートで往来するしか方法がないので、カンダブ島に住む人々は用事があれば多少波が荒い時でも予定を決行します。

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ティリバ村からボートで約1時間。5つ先の村に到着する頃には頭から全身びしょ濡れです(笑)

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カンダブ島では学校や郵便局、病院などの数も限られており、病院や郵便局はかろうじてオフロードが通っているブニセア港とカバラ港にしかないそうです。カバラ港は厳密に言うと病院ではなく、ヘルスセンターがあります。村によっては体調不良で病院やヘルスセンターへ行くのにも1時間以上ボートに乗らなければならなかったりします。

体調が悪い時に荒波で大きく揺れるボートに乗り、全身に海水を被りながら病院へ行く...想像すると大変です。

ティリバ村では今年の5月の終わりから村の女性グループが小売店の運営を始めましたが、村の生活は基本、自給自足です。

特にフィジーの人たちは日曜日の午後の家族団欒の時間を大切にするため、土曜日は日曜日のご馳走の準備のために魚を浜辺から釣っている女性を多く見かけます。

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野菜や主食のキャッサバ、タロ芋なども自給自足です。

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子どもたちも水やりや畑から作物を運ぶお手伝いをします。

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こうして見てみると村の生活はなかなかに健康的です。

ただ、普段の生活の中で一つ問題が。

それはカバセッションです。

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ヤンゴナと呼ばれる胡椒科の植物の根を乾燥させ、細かく砕いたものから抽出される液体(カバ)を飲み交わす、日本でいうところのお酒の席のようなものです。

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カバはアルコールには分類されていませんが、飲み過ぎると酔いがまわり、意識もぼんやりするようです。

問題は夕方から夜中過ぎまで長時間カバを飲み続けて寝不足になることと、鎮静作用が強いカバを大量に飲むことでやる気が起きなくなることです。しかもカバセッションにタバコは付き物で、多くの人がカバを飲みつつ、タバコも吸います。そしてカバそのものも飲み過ぎると内臓に負担をかけると言われています。

さらに、小さな子どもたちは大人がカバを飲み続けている間、そのそばで眠い目をこすりながら夜遅くまで遊んでいたり、疲れ果ててその辺に転がって眠っていたりします。

生活習慣病が問題視されているフィジー。このカバセッションが減ったらもう少し健康的な人が増えるのではないか、と思いながら、夜な夜なカバセッションに付き合う村でのホームステイでした。

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