JICA海外協力隊の世界日記

ラオスっこぐらし ~ここがふしぎなんです~

24 勉強会を開いたら

さばいでぃー☺こんにちは

10月に配属先のラオス国立大学教育学部で実施予定だった感染症に関する勉強会は、カウンターパートの旅行のため延期になり、私自身も体調を崩していたこともあり、12月の末にようやく実施できました。

6月には熱中症について開催しており、今回は2回目でした。

2回とも1時間ほどで、概要について動画を用いて説明、その後《予防方法》についてグループワーク、解説、アンケート回答という流れで進めました。

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参加者についてひと悶着

1回目を企画した際、私の考えは、ポスター等で事前にお知らせを出し、健康について興味のある希望者(学生も教員も)募って実施するというものでした。 しかし、カウンターパートには、何年生を何人集めてほしいかを事前に自分で決めるようにと言われました。この件で私は自分の考えが伝わっていないのかと必死に説明したりしてみましたが、ラオスのやり方に合わせることが得策だったと後から理解しました。

実施日程でひと悶着

日程についてはひと悶着どころではありませんでしたが、、、とにかく、大学で何かを実施したい場合、一筋縄ではいきません。勇気を出して提案してもちょっと困った顔をされ、まず①カウンターパート自身が忙しい ②学生のテストや行事などとの兼ね合い ③急に入る会議 などを理由にあまり良い反応をしていただけません。それでもなんとか食い下がり、この辺りの日程でと話を付けても、準備に動いてくれない。ので他の職員にも言ってみても、職員同士で情報共有はあまりされないのでむしろ混乱を招いたり…等々。 

実施までが大変!

上記の困難を乗り越えようやく実施が決まりました。毎度、書類を作成し、ハンコをもらい学部長の許可をもらい、参加者(事前指定)に声をかけ、部屋の予約をするなどの手順があるようで、忙しい中この業務がプラスで入るわけですから、カウンターパートに負担がかかってしまうようなのです。(忙しいの基準は、国民及び人によって大きく差があります)1回目(6月)に関してはお決まりの急な会議が入り、カウンターパートは参加できず、他の職員が手伝ってくれました。

思うところ

上からの指示はゼッタイな文化のこの国で、書類が来たから仕方なく参加するより、本当に興味のある人に聞いてほしいという思いも空回り、これからの授業に参考になればとグループワークを入れてみたり、工夫して動画を入れるなどしたパワーポイントはむしろ見づらく空回り・・・? やればやるほど空回っている気がします。カウンターパートには、冊子を作ってほしいと前々からいわれていて、時間を作って対面で行うワークショップ形式よりも、紙面でいつでも情報を得られるかたちが望まれているのなら、無理に実施するのも申し訳なかったなと思いました。自分の経験値不足や語学力不足で自信を持って提案できないことも、余計申し訳なさが募ります。

君に届け

しかし、カウンターパートに無理を言って実施するのだから、せめて内容は実りのあるものにしたい!と思い、内容はラオスの人に当事者意識を持ってもらいたいものを考え、ラオ語も調べたりカウンターパートとああでもないこうでもないと良い表現を考えたり。グループワークでは学生も教員も一緒に考えてよい意見がたくさん出ていたり(自分で考えたり話し合ったりする機会を増やしてほしい)、実施して良かったと思う場面もあるのです。

《健康についてまずは大人が正しい知識を持ち、子どもたちに伝えていってほしい》この思い、届いていますでしょうか?

紆余曲折満載の勉強会開催でしたが、2回とも来てくれた同僚がいたり、これから教育実習に行く学生さんが、実習で使いたいのでパワーポイントをくださいと言ってくれたことが、私にとって大きな救いでした。

協力隊の活動は、悩んだり困ったり何もできなくて悶々とすることが大半ですが、たった1人にでも、たった1部分でも、何かが伝わって残ってくれたら十分なのかなと思います。

悩んだり困ったり悶々とすること自体も、自分の経験の一つ。


読んでいただいて、ありがとうございます♩

~つづく~

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