2024/09/20 Fri
食
モロッコのスパイス&ハーブ
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
和食に出汁が欠かせないように、モロッコ料理に不可欠なもの、それが スパイス です。
その魅力は香りや風味にとどまらず、どこの町でも色彩豊かに円錐状に盛られた形で店先に並ぶ様子に目も惹かれます。
私にとっては、豊かな食材に加えて、このスパイスのパワーが、日本食を恋しく思うこと少なくモロッコでの食生活を楽しめた秘訣だったように思えてなりません。
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スパイスが香る世界
スーパーマーケットなどの量販店にはもちろんパッケージされた各種スパイスが並んでいますが、市場では新鮮なものを量り売りで買える楽しさがあります。
任期満了に伴いキッチンのお片付けをしながら、赴任当時どのようにブレンドすれば現地の味に近づいたお料理が作れるのかと迷うそばで任地の友人から「この4種類を加えれば大抵モロッコ料理になる」と勧めてもらったことをふと思い出しました。(テキトーな感じはするけど本当だった気もする笑)
クミン:ちょっとしたこの苦味がモロッコ料理の基礎となり、タジン鍋やスープ、サラダなどあらゆるお料理に多用される。
パプリカ:辛さはなく甘みと温かみを加えて、お料理を色合い豊かにする。
ターメリック:抗炎症・抗酸化作用が知られ身体に良い効果があるだけでなく、素朴でマイルドな風味になる。
ジンジャー:生姜は乾燥も生も爽やかでスパイシーな香りが立ち、パウダーも手頃で実用性が高い。
その他にも、サフラン は贅沢品ではありますが、特別なお料理に少し加えると独特な風味と黄金色が味わいを豊かにしてくれますし、シナモン はお菓子作りに使われるものと一味異なり、ほのかな甘さがお料理によく合います。
ラマダンや羊犠牲祭の前になると、どこの家庭でも大量のスパイスを購入するので、職場にも車で売りに来てくださる方がいて、出勤していない同僚にも どのスパイスをどれくらいの量で買う必要があるか 電話で確認し合う文化がとても印象的でした。
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愛を込めて花束を♪
日本でも大好きな食材がセロリ で、それよりも小ぶりでコリアンダーやパセリと共に店先に並んでいるのをよく目にします。
モロッコのティータイム習慣にお馴染みのミントもそうなのですが、新鮮なまま葉物を新聞紙に 花束のように包んで 売ってもらえることに毎回ワクワクしてしまいます。(それをちょっとおつかいに出た男性陣が抱えて歩いている姿がまた微笑ましい)
そして、男女問わずモロッコは みじん切りのプロ だらけです。
このセロリ、コリアンダー、パセリを一気に細かく切ってたっぷりと加えると、深緑が艶やかでスパイシーなモロッコ料理が一気に完成します。
何度、各家庭で胃袋を掴まれたことでしょうか…。
新鮮なスパイスやハーブがある日常がすぐ恋しくなってしまいそうやなぁ と任地の市場を歩いたのでした。
ビスラーマ ٩( ᐛ )و
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