2024/09/23 Mon
観光
モロッコの歩き方 ~N°06 タンジェ・テトゥアン・シャウエン~
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
今回は「モロッコの歩き方 10/2022~09/2024」第六弾として、
テトゥアン旧市街 編
北部地中海地域の スペインが見える町 タンジェ(Tangier)、真っ白な町並みテトゥアン(Tétouan)そして青い町シェフシャウエン(Chefchaouen)など、日本人観光客にも馴染みのあるフォトジェニックな町を訪れたいと思います!
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タンジェ(Tangier)
フェズ・メクネスから電車で3時間ほどで訪れることができます。海沿いに白と水色の可愛らしい建物が並ぶ ララシュ(Larache)や アシラ(Asilah)に立ち寄るのもおすすめです。
タンジェからはジブラルタル海峡を挟みスペインがなんと14kmで、晴れた日には肉眼でも大陸を見ることができます。白い壁が特徴的な旧市街は小高い丘に位置しており、初めて訪れた時にはどこを切り取っても絵になるヨーロッパの町並みのようで驚きました。
以前にモロッコミントティーについてお話しましたが、モロッコの北部はティーポットを火にかけず湯を注いで蒸らす淹茶式が多いそうです。大きめのグラスにたっぷりのミントが入った北部のミントティーも美味でした。また、国際都市として栄えるタンジェでは、ビーチ沿いの大通りにあるレストランで海に沈む夕陽と道行く人々を眺めながらビールを飲むことができ、ちょっと優越感に浸流ことができました。(イスラム国のモロッコで屋外飲みはとても珍しい光景)
市街地から少し離れている ヘラクレスの洞窟(Les Grottes d'Hercule)と地中海-大西洋の境界線 スパーテル岬(Le cap Spartel)には、シティバスの利用やタクシーチャーターが便利です。タクシー運転手さんから歴史的なお話を聞きながら最北端の町を巡り、壮大な自然に触れることができて心躍りました。
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テトゥアン(Tétouan)
タンジェからバスで1時間ほどで辿り着きます。急斜面に立ち並ぶ白い家々に目が止まります。「白い鳩」の異名を持つ眩しいほど白く美しい町、テトゥアン旧市街 を作ったのはスペイン(イベリア半島・アンダルシア地方)から海を渡ってきた人々です。
テトゥアン旧市街(メディナMedina)
モロッコの中でもコンパクトな旧市街で歩きやすく、白壁に深い緑色が印象的です。町ごとにシャッターの色も異なることに、ここで気がつきました。スペイン文化が根付いており、町中の表記もスペイン語が含まれていたり、話される言葉にもスペイン語が入っていたりします。現国王様が祭事に訪れることが多い町で、王宮前の広場(Place Hassan II)にも人々が集います。
アラブ文化と溶け込んだアンダルシア音楽もぜひ楽しんでいただきたいと思います。伝統衣装の白いジュラバと黄色い皮の履き物(バブーシュ)、赤いフェズ帽子を身にまとった男性数名が様々な楽器を合奏する様子に聴き入ってしまいます。アラブの伝統楽器のみならずヴァイオリンやヴィオラも弾かれますが、肩ではなく膝の上に構えて奏でられるのは特徴的です。
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シェフシャウエン(Chefchaouen)
山間部に位置しここを訪れるにはバスかツアー車などでの移動になります。坂が多いので大きなスーツケースを持って宿泊する時にはお宿の立地に気をつけたいところです。小さな町なのでタンジェやテトゥアンから日帰り観光でも十分に回れます。北部の山岳地域は温かいウールの毛織物の衣装が有名です。
見渡す限り青い町、路地を歩いても、高台から眺めても、一面目に優しい青色が広がっています。建物の外装だけではなくお部屋の中まで青いお宿もありますし、この町のタクシーの色も、お墓までも青く彩られています。
生搾りジュースのお話をしたことがありましたが、青い町に映えるオレンジの色は西欧からの観光客にも人気なフォトスポットです。歩き回った後の一息にも果肉たっぷりのオレンジジュース・レモンジュースは最高のご褒美です。
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=motto満喫プラン=
モロッコ北部には地中海を望む名所がまだまだあり、バカンスを過ごすにも最高です。電車やバスでは長時間移動になりますが、飛行機の国内線がとても便利です。
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アルホセイマ(Al Hoceïma)
現地の方々も夏のバカンスで訪れるおすすめのビーチが複数あります。自然公園を散策しながら眺める海は絶景で、まだ観光客が少ない朝の貸切ビーチは何泊しても飽きません。偶然にも見ることができた雲海はとても清々しかったです。モロッコでは数少ないのですが、スキューバダイビングができる地でもあります。
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サイディア(Saïdia)
空港があるウジダ(Oujda)からグランドタクシーで1時間かからず向かうことができるアルジェリアとの国境付近の町です。温暖な気候、美しい地中海が望めるリゾート地で、ここではゴルフも楽しめました。(意外にもモロッコ各地にゴルフ場が点在していて、まさかの任地ではなくここでラウンドしました笑)快晴の空の下に広いフェアウェイは爽快でしたし、ビーチで過ごす朝夕は快適でした。
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ちなみに、タンジェ から ラバトやカサブランカ へは 時速320km/hを誇るアフリカ最初の 高速鉄道(TGV Maroc)で帰路に向かうことができます。(その名も Al Boraq:イスラムの教えの中でメッカからエルサレムまでモハメッドを運んだ翼のある生き物にちなんで国王により名付けられました)
モロッコ北部はいかがでしたか?
世界遺産巡りシリーズはここで最後になります。
ほとんどが 週末旅隊員 として観光ができたので、日本からのバカンスでもいかに モロッコ旅 が堪能できるか感じとっていただけたのではないでしょうか!
「あれ?モロッコと言えば 砂漠 じゃないの?」
と思ったあなた、気づいてしまいましたか…
このエリアに限っては週末だけでは難しく断念⁈するのかどうか、まーみん 任期終了までお付き合いください。
それでは、
ボン・ボヤージュ!٩( ᐛ )و (フランス語で「よい旅を!」)
※換算レートや町情報は2024年8月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。
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