2024/09/13 Fri
観光
モロッコの歩き方 ~N°05 フェズ・メクネス~
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
今回「モロッコの歩き方 10/2022~09/2024」第五弾は豪勢です。
フェズ旧市街 編
古都メクネス・ヴォルビリス古代遺跡 編
迷宮の古都フェズ(Fès)・メクネス(Meknès)を訪れたいと思います!
マラケシュ からは国内線でフェズ空港を利用するのが便利です。電車では カサブランカ、ラバト を経由して4-5時間ほどかかります。夏はマラケシュもフェズ・メクネスも40−50℃になるので、混み合う車内は酷暑で覚悟が必要です…。(開け放たれた電車のドア付近に立ちたくなる気持ちがよくわかる笑)
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フェズ(Fès)
かつてはモロッコの首都で迷宮のような市街地が有名です。モロッコを統治していた王室の墓地 メリニデスの墓(Tombe Merinidi)は高台に位置しており、フェズの町を一望することができます。最古と言われる カラウィーイーン大学(Université Al Quaraouiyine)の全貌も見渡せるおすすめスポットです。また、手工芸の職人さんが多く、フェズ刺繍、革製品、染色、陶工などのたくさんの工房があり、お土産選びだけでなく、手工芸体験も楽しめると思います。
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フェズ旧市街(メディナMedina)
何度見ても美しい ブージュルード門(Bab Bou Jeloud)から旧市街散策のスタートにおすすめです。表側と裏側でデザインの色味が異なるので、潜った後にもぜひ振り返って見ていただきたいです。
大きなフェズの町で必見の 神学校 ブー・イナニア・マドラサ (Madrasa Bou Inania)は、ムスリムでなくとも入場することができる精巧な建築物で、古典的な彫刻とモロッコタイルの装飾に目が奪われる空間です。
昔ながらの皮なめし染色が見学できる タンネリ(Tannerie Chouara)もおすすめスポットです。動物の皮を洗ったり染めたりする水槽の周りを囲うように工房があり、作業工程を巡りつつ、屋上テラスからは水槽の全貌を見ることができます。ウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダなどを加工して革製品が作られており、独特の匂いが漂う時期にはお店の方がミントの葉を分けてくださいます。職人技を見てから店舗に並ぶ革製品に出会えるので、安心して本物を選ぶことができます。(お値段交渉も掛け合いじゃれ合いですが確実に本革がお買い得!)
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古都メクネス(Meknès)
フェズ-メクネス間は電車や車で30分ほどで移動できます。
モロッコ王国のルーツ最初の都が置かれたのは、現在の首都ラバトから東方向に位置するメクネスです。有名なマンスール門(Bab El Mansour)は修繕で、任期中にお目にかかることはできませんでしたが、ムーレイ・イスマイル廟(Le mausolée du sultan Moulay Ismaïl)はイスラム文化を知ることができる建築物のひとつです。足元から壁、天井まで、繊細なアラベスク模様とモザイクタイルの装飾に引き込まれる神秘的な空間が広がります。
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ムーレイイドリス(Moulay Idriss Zerhoun)
メクネス市内からグランドタクシーで30分ほどで訪れることができる、ゼルフーン山の麓ふたつの丘に広がる歴史的な町です。モロッコのイスラム教の聖地で、毎年8月には多くの方が巡礼に訪れます。大テラス(La Grande Terrasse)からの景色も素晴らしいだけでなく、モロッコで唯一の円筒形の塔を持つモスクを見ることができました。以前はムスリムでなければ宿泊は許されませんでしたが、この静寂な町を赤く染める夕暮れに心が洗われる思いでした。
また、挽肉を丸めた肉団子のようなモロッコの郷土料理があり、特にこの町で食べるケフタは絶品です。この周辺はオリーブやイチジクの産地としても有名で、お土産にも喜ばれます。
ヴォルビリス古代遺跡(Volubilis)
モロッコで数少ない古代ローマ帝国時代の文化が残る遺跡は、ムーレイイドリスから3-4kmほどの位置に広がります。考古学的に発掘されているのは町の半分程度のようですが、保存状態の良いモザイク画など、入場すると敷地内を自由に散策することができます。夏はとても日差しが強いので、朝方か夕暮れ時がおすすめです。
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=motto満喫プラン=
古都周辺には他にも素敵な町が多くあり、グランドタクシーなどで訪れることができます。アトラスの入り口 エルハジェブ(El Hajeb)、唯一の温泉を有する ムーレイヤコブ(Moulay Yaâcoub)はとても魅力的でした。
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アズロー(Azrou)
中部アトラス山脈で標高1,250mにあります。モロッコ最大級の杉林を有し野生のサルたちに出会え、乗馬を楽しむこともできます。歴史的にはベルベル人の交易の中心地であり、木工や絨毯織などの工芸品、家畜の売買が盛んでした。近隣町セフロー(Sefrou)では毎年6月にさくらんぼ祭りが開催され、ダンスパフォーマンスや美人コンテストが催されるそうです。
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イフレン(Ifrane)
高山気候で夏は避暑地であり、冬は雪に覆われる地で、フランス植民地時代にアルペンリゾートとして開発されたこともあり、「小さなスイス」と称されます。モロッコに居ながらにして西欧の風が感じられる異国情緒溢れる町並みです。
町の中心にある石造りのライオンのモニュメントは、戦時中に最後まで生き残った野生の姿に敬意を表してドイツ兵により彫られたそうです。
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美しい古都巡りはいかがでしたか?
次回は、まーみんと モロッコ北部の旅 を楽しみましょう!
ボン・ボヤージュ!٩( ᐛ )و (フランス語で「よい旅を!」)
※換算レートや町情報は2024年8月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。
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