JICA海外協力隊の世界日記

こちらモロッコですけどなにか?٩( ᐛ )و

郷に入りては

サラム・アレイコム(こんにちは)

モロッコから 助産師のまーみん です。
ある日、ちょっと暇人的なことをしてみました。

自宅から配属先への出勤(約17分):10名
配属先から自宅へ帰宅(寄り道含む):9名

職場の同僚は除き、お顔見知り・知人の方を含め、道中に何人の現地の方と言葉を交わすのか数えてみると半数が一見さんでした。(ちなみに雨の日に数えた時のみ 0名 が達成される)
見知らぬ方でも英語やフランス語、現地語、時には日本語や中国・韓国語で挨拶をしてもらったり、元気か?ようこそ!と言うてくださったりします。

赴任して首都ラバトで最初の一週間に感じていたことを見返すとかなり生活に慣れたと思うものの、未だに戸惑うことは多くあります。
物乞いの方々も多くいらっしゃるので気にかかって仕方ありませんが、なかなか言葉は聞き取れず、いつも何かおまじいをかけられているのだと思って心の中でお返事をして過ぎるようになりました。

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モロッコ人になる!

博愛主義なところがあり、「郷に入りては郷に従う」ことが多いのですが、日本人であるの自分、根底にある日本の精神や考え方 が好きなんだと感じることも何度かありつつ、一年半以上が経過しモロッコ人の方々に倣った体験をしてみて素敵やなぁと感じてきたことはたくさんあります。

  • ✔️ 大皿を囲んで手を使って食事をする
  • ✔️ 自宅への招待をいつでも受け入れる
  • ✔️ 他人宅でもお昼寝(シエスタ)をする
  • ✔️ 知らない人とも友人の如く会話を交わす
  • ✔️ ラマダンやイードなど宗教行事に参加する
  • ✔️ 金曜日にはみんなでクスクスを食べる
  • ✔️ 伝統衣装・メイクを身に着ける
  • ✔️ モロッコハマムに通う
  • ✔️ レストランやカフェでチップを渡す
  • ✔️ 流しタクシーを拾い乗合をする
  • ✔️ 値段交渉をして買い物をする
  • ✔️ 仕事中でも夜中でも家族や知人と電話をする
  • ✔️ 老若男女相手を問わず意見を述べる
  • ✔️ よその赤ちゃんでもあやし可愛がる
  • ✔️ 一日に何度会おうが挨拶を交わす
  • ✔️ 素直に愛情表現や好意を示す   などなど

すごいと感じる職業ベスト3
1位 町のごみ回収の清掃員さん:大きな木の葉っぱを箒にして周るのが面白い
2位 路駐の駐車誘導員さん:車間距離数センチという驚きの縦列駐車を創り上げる
3位 パティスリーの販売員さん:パン・ケーキ屋さんは開店時間が朝早く夜も遅い

ちょうどいいがちょうどいい

新しい環境で「郷に入りては郷に従う」生活に馴染みがちではありますが、どうしても自分の習慣が譲れなかったこと、「郷に従わず」なことが3つあります。

ポイ捨て
驚くほどナチュラルな動きでポイ捨てをしながら歩いていく人々を目にします。
モロッコではごみの分別やごみ回収の日などのルールも特にはないそうです。
「ごみはゴミ箱に」が染み込んでいるとポイ捨てする自分を想像するだけでモヤモヤしますし、一人ひとりが気をつければ、ごみ回収の清掃員さんのお仕事ももう少し楽になるのではないかなと思ったりもします。
(食事の食べこぼしもあたりまえ。食後はそれらを布巾でかき集めるところまでが食事のルーティーン)

大声
とにかく町中でも電車の中でも自宅の中でもお声が大きく、夜間は窓や雨戸が閉まっていても外の通りの会話の声が聞き取れるほど響き渡ります。
他人が別の話をしていてもあまり気にしないようで、一室で複数の話題が合差して進行することが多々ありますが、話し相手のそばに移動することはよっぽど内緒話でなければありません。
ちなみに、呼び鈴ではなく外からお家の窓に向かって友人の名前を叫んで呼ぶこともあります。(リアル となりのトト◯ の世界やなぁ笑)
また、マナーモード設定が存在しないがの如く電話は会議中でも受けますし、電車・バスの中でイヤホンなしにSNS動画やサッカー中継を見ている方も多いです。

信号無視
車が優先で道路を渡るのも一苦労な時が多いですし、信号機があっても見にくい位置にあったり、壊れていることが多いため何色が点灯しているのかとても分かりづらいです。
特にバイクは免許が不要なこともあり車両と同じように止まることはほとんどしてくれませんし、歩行者信号はないも同然に渡る人が多いので信号機を待っていると不思議がられてタクシーが止まったりします。
それでも「右見て左見て」信号が青になったら渡る習慣は取れませんし守りたいと思います。(モロッコは左ハンドル社会なので正しくは「左見て右見て」渡るです笑)

それでも、任地での生活は ちょうどいい・心地よい と感じることもあります。※写真は ある保健センターの2階の窓から眺める景色です。

  • ✔️ 公的には時間が守られる
  • ✔️ ここぞという時に仕事が早い
  • ✔️ 魚介類・野菜・果物・ナッツ類・香辛料やハーブが豊富にある
  • ✔️ サロンで靴を脱ぐ習慣がある
  • ✔️ ティータイムやシエスタ文化がある
  • ✔️ 海辺のお散歩がいつでもできる
  • ✔️ 空が青く澄み渡る日が多い
  • ✔️ モスク以外の高い建物がない
  • ✔️ 無料で遺跡を堪能できる
  • ✔️ 美しい建築物や工芸品が多い などなど

意外かもしれませんが、電車に乗ると始発駅の出発時間は守られていてあまり大きな遅延は多くないですし、時間の厳守に関しては個人差があるものの所得や学歴が上がると守られる印象があります。
ちょうどこの投稿をしようとしていたところ、同じような時期に似た想いを記した 先輩隊員さんの記事 をみつけました。

町の人々を愛し愛されながら、モロッコでの残り任期を少しずつカウントダウンしていきたいと思います。

ビスラーマ ٩( ᐛ )و

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