2020/02/03 Mon
ソフトボール 人 文化 活動 生活
KANYE 見参!後輩隊員のバイタリティーに感服!尊敬!(後編)
翌朝、7時前に家を出発。
生徒と共に、のっしり歩く他の先生を余所目に、そこそこのスピードで学校へ向かいます(笑)
歩くこと約20分ほどでLOGABA(ロハバ)小学校へ到着。
7時20分から朝礼で、当日は井上隊員の担当。
掛け算を覚えるための工夫がここでもありました。
リズムに乗って九九を、しかも相当なスピードで言える生徒たち。
立候補制の1on1九九対決もありました(勝者にはシールのご褒美)。
これが・・・速い速い。あえて「早い」より「速い」を使いたいくらい速い。
井上隊員曰く、これ以上は落とせないスピードらしく、生徒も言えることを誇らしげにしていました(o^―^o)
その日は、日本のとある小学校とスカイプレッスンの日。
スカイプを使って日本と繋がれるのも、こうしてJICA海外協力隊員としての教員がいろいろと努力をしている結果です。
英語力はひと学年下でも断然ボツワナ人が上(苦笑)ここは彼らが優秀なところです。
普段から「初志貫徹」で守っていることが井上隊員にはあります。
・授業中の飲食禁止
・姿勢を正す
・挨拶をしっかりする
強く印象に残ったこの3つ。
飲食禁止というのは日本では当たり前かもしれませんがこの国では何かを食べていることが当たり前。
そんな中で、世の中に通じるマナーとしてこれを言い続ける、破った生徒にはしっかり怒って指導する、授業も常に全力でやっている毎日にプラスしてこれを教え込むのがどれほど根気のいることか…。
私も指導者なのでその大変さがわかりました。
また、「ポージーション!」と言って姿勢を正すことや、「起立!」「着席!」に素早く反応するこの小さな生徒たちに感動し、大人たちにも見習って欲しいと思うほどの衝撃でした。
日頃の彼女の努力を目にしました。
おそらく・・・生徒からしたら「恐い先生」と思われるところもあるはずです。
他の先生からしたら「熱すぎる」と思っている人もいるでしょう。
でも、最終的に生徒が「離れたくなく」と言わんばかりに井上隊員の元へ寄ってくるのが全てでは無いかなと感じます。
日本では指導者が、パワハラ、セクハラ、モラハラ、モンスターピュアレンツなどで「指導しにくい世の中」になっていると昨今はよく言われています。
私の知人も指導者が多く、そこに悩んでいることもよく聞きます。
「相手の気持ち」があるため、すごく繊細で難しい問題だということは今更いうことでもありませんが、最終的にはそこに指導者の「愛」があるか、その生徒・選手を「絶対に良くしてあげるんだ」という心があるかどうか、そう思うのですが…
「上手くなりたい!」「賢くなりたい!」と願っている子供たちを、もっとシンプルな考えで伸ばしてあげたい。
そんな世の中になりますように。
(特別篇へ続く)
SHARE