2019/12/16 Mon
ラグビー 活動
アフリカ予選2
前回に引き続きアフリカ大会の紹介です。
いよいよ2日目が始まりました。
1日目のグループ戦が1位だったため、2日目のトーナメントは別グループの2位と対戦です。
対戦相手はセネガルでした。結果は危なげなく勝利することが出来ました。
セネガルに勝利したため、次戦は準決勝で南アフリカとの対戦です。
南ア女子は、今年のワールドカップで優勝した男子のように世界に対して力がある訳ではないですが、アフリカではずば抜けた存在です。
マダガスカルチームの世界での位置を知るには十分な相手です。
結果は29対0の完敗でした。
劣勢を強いられることはわかっていましたが、案の定選手はパニックになり、まるで別のチームのようになってしまいました。
15人制ラグビーでは基本的に陣地を獲得することが重要視されます。しかし、7人制ラグビーでは陣地よりもボール保持を重要視します。対南アの試合では、南アのプレッシャーでボールを保持することが難しく、選手がキックで陣地を獲得することを選択してしまいました。プレーの選択としては間違っているとは言えません。しかし、選手は普段からキックの練習をしているわけではなく、さらにその後を想定した練習も時間がなく出来ていませんでした。
個人の感想としてはアタックの部分では少しは通用する部分はあったと思いますが、ディフェンスの部分では完敗でした。
準決勝で敗戦したため、3位決定戦になります。
3位決定戦の相手は1日目に対戦したチュニジアです。
1日目は勝利することが出来ましたが、厳しい試合になることは想像できました。予想通りの試合展開で、ロースコアの5対0で辛くも勝利することができました。
前半の早い時間帯にトライしましたが、後半は防戦一方。そのため南ア戦同様にパニック状態になり、ボールを保持するのでなく、キックを選択。やはり、練習してないため状況を挽回できるキックでなく、選手自身が間違ったプレー選択で、自分自身でさらに厳しい状況にするといった感じでした。
大会を通じて選手たちにはキーワードとして「5」、「我慢」というワードを伝えていました。
意味としてはアタック、ディフェンスでは5フェーズ重ねる(5回連続)、1試合を通して反則は5回以内、前にパスやボールを落としたりする簡単な反則も5回以内ということです。アフリカのレベルではアタックを5フェーズ重ねればトライを取れるし、ディフェンスを5フェーズすればボールを取り返せると感じていました。また、反則が多いとなかなか勝てないのも事実です。
3位決定戦は、試合内容としては十分ではないですが、キーワードを体現したから勝利出来た内容だったと感じています。
ちなみに3位になったことで、各大陸の2位、3位とのプレーオフ出場権を獲得しました。
大会結果としては1位南ア、2位ケニア、3位マダガスカルでした。
本来、1位の南アはオリンピック出場権を獲得しますが、諸事により2位ケニアが繰り上げで出場権を獲得しました。トーナメントのため受け入れるしかないですが、2位ケニアと対戦する機会がなく、オリンピック出場権を逃したのは残念です。
※南ア国内オリンピック委員会がアフリカ予選はレベルが低いと考え、優勝してもオリンピック出場を認めない様です。レベルの高い競技しかオリンピックに派遣しない方針です。
最後に
大会前の練習ではミスが多く、大会は大丈夫か?というのが正直な感想でした。
日本では、「練習で出来ないことは試合で出来ない」と言われると思います。しかし、マダガスカルチームは違い、試合では敗戦した試合を除いて、練習中とは別チームのように変わり、キーワード通りミスなく試合をしていたので、正直驚きました。しかし、結局は本当に強いチーム(南ア)と対戦した時は、練習と同じようにミスの連続。やはり、練習姿勢から変えないと勝てないとは感じました。
大会中は忙しく、余裕がなかったため写真を撮るとが出来ませんでした・・・
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