JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

展示会 in カイロ

社会連帯省が主催する展示会が先日カイロで行われたので、見学に行ってきました。この展示会は、カイロで年2回行われ、エジプト各県から集められた手工芸品が多く出展されます。また、ナツメヤシ(主に中近東で食される果物)やエジプト菓子なども販売され、大規模な物産展といった感じです。

私の配属先、ハルガダ社会連帯省ファミリープロダクト部のブースです。

紅海県の職業訓練所で製作された手工芸品が並べられていました。

*ハルガダのファミリープロダクト部は、ハルガダを含め、紅海県に18の職業訓練所を管轄しています、

紅海県のブース担当者として、コセイル(ハルガダから車で3時間)と、サッファーガ(ハルガダから車で1時間)から職員が来ていました。上の写真は、コセイルにある職業訓練所の施設長ガリーブさんです。サッファーガの職員さんは、残念ながら写真掲載NGです。

2人共、以前ハルガダで開催された展示会にも商品を販売しに来ていました。積極的でやる気がある人達です。

少しの間ブースに滞在し、彼らとお話しました。

サッファーガから来られた職員さんは、旦那さんが数年前に他界し、5人のお子さんを1人で育てています。職業訓練所で刺繍を教え、製作した商品を販売することで、生計を立てているそうです。

職業訓練所で技術を身につけても、収入が得られなければ、女性達は施設に来なくなります。また、保守的なイスラム家庭においては、女性が外に働きに出ることは難しく、収入が得られないとなると、家族に訓練所に行くことを反対されかねません。沢山の人が訪れ、収入が見込める大規模な展示会は、とても重要なイベントだと思いました。

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